歯科医療

NHSには歯の治療も含まれていますが、ほとんどの治療は無料範囲から外れており、患者は治療費を自己負担しなければなりません。

歯科の専門分野には以下のようなものがあります:

  • 小児歯科= children’s dentistry
  • 歯周病治療= gums/periodontics
  • 口腔外科= oral surgery
  • 抜歯= extractions
  • 歯科矯正= tooth straightening/orthodontics
  • 歯根治療= root canal treatment
  • 根管治療、歯根治療= endodontic treatment
  • インプラント/義歯= implants/prosthodontics
  • インレー、クラウン、ブリッジ= inlay/crown/bridge

歯科の受診には予約・登録が必要。プライベートでは治療前段階として、初診料が別途請求されることが多いです。

英国の歯科治療

イギリスと日本での歯科治療の第一の違いは、予防治療です。この国で は、虫歯になる前に定期検診、クリーニングを行い、特に子供にはフッ素塗布治療、シーラント治療(生えてきたばかりの奥歯永久歯の溝に透明な液を塗る治療)をして虫歯にさせない、成人の場合は歯石除去を定期的にして日本人に特に多い歯槽膿漏の防止を大切にしています。日本の場合は予防治療が保険外になるため、虫歯になってから歯科医院に行くというケースが大半の状況です。早期検診を行い虫歯の初期に治療すれば簡単な充填治療で済むところが、後期の虫歯ではそれでは収まらず抜髄根管治療、クラウン治療などの高額な治療が必要になってきます。それを防ぐためにも是非定期検診をお勧めします。

第二の違いは歯並びに関しての観念。日本では歯が多少ガタガタでも抜いたりせず、そのままがよいと考えます。しかし歯並びが悪いと美容だけでなく、健康上にも良くないことがあります。不正歯列による偏頭痛、肩こり、顎関節問題、特に子供の集中力不足などは、歯科矯正で解決できることがあります。

第三の違いは口元の見かけ。こちらでは、やはり真っ白い歯での笑顔が望まれます。ホワイトニングは、最新の材質を使用すれば、歯を白くすると同時に、歯のエナメル質を強くする効果もありますので一石二鳥です。

イギリスの歯医者はすぐ抜歯するということを耳にすることがありますが、必ずしもそうではありません。特にプライベートのクリニックでは、ひどい虫歯でも根管治療をして修復し、極力歯を残す保存治療を行うのが一般的です。

抜歯となった場合でも、最近ではインプラントができます。最新の技術と機器で最高の材料を使ったインプラントは、半永久的に使用できます。しかし、治療を決める前に十分な説明を受けましょう。

検眼

検眼は眼鏡店(optician)で検眼士(optometrist)が行っています。視力に問題を感じたときは眼鏡店へ。

視力検査の結果(メガネやコンタクトレンズの処方箋= prescription)があれば、どこの眼鏡店でもメガネやコンタクトレンズが作れます。

NHS扱いで検眼が受けられるのは18歳以下のフルタイム学生、60歳以上の人、所得補助受給者などに限られ、それ以外はほとんどがプライベート扱いになります。