プライベート医療では、NHSのGPとは別に、患者が民間の病院や開業医を選べ、複数の医師に診察してもらうことが可能です。医療費はプライベートの保険に加入するか、患者の全額負担となります。

利点

プライベート医療の利点は、NHSより比較的早く治療を受けられ、患者の希望がより聞き入れられることです。ただし、救急診療は行わない場合が多いようです。

専門医の治療を受けるには、プライベート保険の加入条件によっては、NHSのGPや日系クリニックからの紹介が必要な場合もあれば、自分で予約して診てもらえる場合もあります。保険の条件をよくご確認くださ い。専門医からは、紹介したドクターへ患者の経過が報告されます。

ドクターの選択

医師を選ぶ際は、病院の設備(検査、手術、入院など)や他の専門医との連携のよさがポイントになります。知人の意見などを参考に。

一般的には、NHSとプライベートの一長一短をふまえ、両者を使い分けているのが実状。ロンドン近郊に在住の日本人は、プライベート医療に日系クリニックを利用する場合が多いようです。

医療保険

プライベート医療治療費のための保険(一部を除き歯科は対象外)も数々あります。日系クリニックでは、日本の海外旅行保険のキャッシュレス サービスが利用できますが、その日系クリニックと保険会社が提携していないと、利用できない場合もあります。事前にクリニックまたは保険会社にお問い合わせください。

英系保険会社

英系の保険を使って専門医を受診する際、受診前にGPの紹介が必要な場合があります。気に入った専門医を見つけて直接予約すれば診察は受けられますが、GPからの紹介状がないと保険が支払われないことがあります。また、GPの紹介が不要でも保険会社の承認が必要な場合もあります。