国家統計局(Office of National Statistic/ONS)によるパーソナル・ウェルビーイング(個人の幸福度/PWB)についての世論調査の結果が発表された。「人生の満足度」「生きがい」「幸福感」「不安度」の4つのカテゴリーの回答から算出したものだ。


全国平均スコアは、10点満点のうち7.45ポイント


コロナ禍を経て、幸福度は12カ月前と比較すると全体的に上向き傾向にあるものの、まだ、コロナ前のレベルまでは到達していない。

とはいえ、1年で不安度は0.18ポイント下がり、人生の満足度と幸福度は0.13ポイント上昇と、2012年に調査が開始されて以来、一番良い方向への伸びを見せた。その前の年は、コロナの蔓延が大きく影響した関係で最悪のポイント下落を記録したことを考えると、かなりポジティブな結果といえるだろう。


カテゴリー別ポイント

「人生の満足度」
イングランド、ウェールズ、北アイルランドではポイントが大きく上昇したものの、スコットランドは1年前との差がほとんどなかった。(国全体では7.54ポイント)

人生の満足度が「とても高い」と回答した人は全体の26.0%に上った。

「生きがい」
イングランドで0.07ポイントの伸びを見せたものの、他のエリアでは1年前と大きな変化はなかった。(国全体では10点満点中7.77ポイント)

「とても大きな生きがいを感じている」と回答した人は全体の32.6%。

「幸福度」
幸福度に関してはイングランドとウェールズのみポイントが上昇。(国全体では7.45ポイント)

「とても大きな幸福を感じている」と回答した人は全体の32.3%。

「不安度」
イギリスのすべてのエリアで減少し、減少度が一番大きいのは北アイルランドだった。(国全体では3.31ポイント)

「不安をほとんど感じない」と回答した人は全体の36.0%。


イギリスで一番惨めな気持ちの人たちが住む街は?

不満に満ちた人生で、生きがいもなく、薄幸で、不安に苛まれている人たち(と言ったら言い過ぎか?)が多く住む場所は一体どこだろう。

総合的に一番ポイントが低かった残念なエリアは、ローマ都市としても知られるColchester。古い歴史を持ち、史跡も少なくないのだが・・・。

ビリッケツから2番目はWorcestershireのRedditch。かつては針の製造で世界のリーダーだった街だが、今ではPWBでハイスコアを出したBromsgroveやWyre Forestといった周囲の地域から幸福度で大きく遅れをとってしまった。

一方、ノーフォーク州の首都Norwichは、幸福度は下から3番目、不安度ではトップという不名誉な結果に終わった。

今回の結果で一番のサプライズは、裕福な街として知られるケント州のRoyal Tunbridge Wellsの幸福度が下から4番目だったことだろう。下から5番目の南ロンドンLambethと近似のポイントだったようだ。


逆に幸せな住人の多い街は?

北デボンシャーTorridgeは、8.16ポイントで幸福度がもっとも高い街ナンバー1にランクした。スタフォードシャーLichfield とランカシャーPendleが同位でそれに続いた。


この結果を見たイギリス人の反応は?

「今どき『幸せな場所』なんてこの世に残っているのかしら?」

「労働党にメチャクチャにされたバーミンガムが不幸な人が住む都市の上位に入ってないね。」

「世界のいろんなところに行ったけれど、イギリス中が惨めな街だらけだってわかったよ。」

「どうして醜いコンクリートでできたMilton Keynesが含まれてないんだ?あそこはSloughよりひどい。チャヴ(下層階級の粗野な若者に対する蔑称)だらけだぞ。」

「エディンバラのスコアがそんなに悪いなんて、冗談でしょう!とても美しい家や公園、歴史的なビルが立ち並ぶ素晴らしい場所よ。」

「僕が思うに、最も惨めな住まいはモリッシーの隣の家だろう。」

「Epsom、Norwich、Tunbridge Wellsが下位ですって?ふざけてるの?どんなに素晴らしいエリアにも貧困層が住む場所はあるもの。この結果は政治的意図が働いているとしか思えないわ。こんな調査をするのにどれだけ税金を無駄しているのか知りたい。」

かように、調査結果に同意できない人も少なくないようだ。そんな中、こちらの意見がもっとも的を得ているのではないだろうか:

 「人生は、あなた次第でハッピーにもなればミゼラブルにもなる。
目を見開く気持ちがあれば、そこには必ずあなたを笑顔にしてくれる何かがあるはず。
どこに住んでいるかなんて関係ない。」

そうは言ってもやはりお住まいのエリアの数字が気になる方はこちらで調べてみよう: