Vol.191
古くさい英国料理をコンセプトにしている
「HIX Oyster & Chop House(ヒックス)」


駅から近いが小径を入った場所にある


オイスターの盛り合わせ



パブの名品、豚の脂の唐揚げ


凄い形相のホウボウ


ちょっと凝ってりのビーフリブ


貸し渋りという名のアイスクリーム


こってりのチョコレートムース

 肉のマーケットがあるFarringdon (ファリントン)には、評判のよい様々なレストランがある。 今年の4月にオープンしたブリティシュレストランを訪れてみた。ここは季節のいい食材を出し、昔はふんだんに取れた牡蠣と肉料理が自慢のようだ。

さて、やはりスターターには牡蠣を選ぶべきだろう。英国の平たい牡蠣native(ネイティブ)、 オリジナルが太平洋の牡蠣rock(ロック)が、この日はそれぞれ3~4種類あった。私は大好きなrockの牡蠣、4種類を頼んだ。(1個各£1.95) その場で牡蠣を開けていると言いたいのだろう、開けた貝がそのまま載って運ばれてきた。どれもフレッシュでさすがに旨い。
Maldon Rocks/プリプリしていてクリーミーで旨い。
Colchester Rocks/塩気が効いていて食べやすい。
Carlingford Lough/ムール貝を生でたべているような癖があるなー。
Lindisfarne/どちらかというかなりシンプルだなー。

ここのビールは、地ビール的なビールが多くおすすめだ。各テーブルを見ると何やら皆が食べている物がある。豚の脂の揚げ物だ(Kilravock pork crackling £3.50)。これが一部は固いし、塩っぱいし、オイリーだし、ビールとは合うがワインには全くあわない。これは昔からあるパブの食べ物で、みんな懐かしそうに頼むそうだ。

さて、メインデイッュ。私は魚自慢のここで本日のお勧めGurnard(ホウボウ)焼き(£18.50)。連れはビーフリブ(Beef Lib£14.50)を頼んだ。
ホウボウ、なんとも言えない形相。始めて食べるが味はなんかホッケに似ている。付け合わせのムール貝、バターが効いていておいしい。ボリュームがある一品だ。
連れのリブは煮込んであり柔らかい。が、このソースがなんだか飽きてきてしまって、最後迄食べられなかったようだ。残念。

さあ、デザートだ。メニューの中には今のご時世を反映してか、面白い名前のcredit crunch(貸し渋り)というアイスがあった。1スクープが£1.50とリーズナブルでうれしい。バニラアイスの中にはチョコレートと蜂蜜のクランチ(固くなった)が入り、なかなか歯ごたえがあっていいぞ。
一方の連れのチョコレートムース(Amedei chocolate mousse£7.00)はリッチすぎて、やや飽きがきてしまう。

レストランは、遅く迄予約で込み大盛況のようだ。スタッフもフレンドリーだし、 店も気取りがなくリラックスできるのはうれしい。連れは今回で2度目の来店だが、前回頼んだステーキはかなり旨かったと言う。しかし、本日の注文した内容で判断するとちょっと残念な結果だ。
料理に当たりはずれがあるようなので、頼むのはフレッシュでうまかった牡蠣、28日間寝かした肉を使うステーキ、名前が面白いアイスクリーム、そして珍しいビールを選べば間違いがないかな? まずは、牡蠣とビールを食べにカウンターに座り、試してみては?(か)

2008年10月取材
HIX Oyster & Chop House
36-37 Greenhill Rents, Cowcross Street, London EC1M 6BN
TEL: 020 7017 1930
WEB: www.hixoysterandchophouse.co.uk

営業時間:
月 - 金

12:00 - 23:00
12:00 - 21:00
17:00 - 23:00
Bar 月 -土 until 1:00am
料理のタイプ: ブリティッシュ
価格の目安:
(1人 / ディナー)
£45~
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