Vol.206
英国の情緒あふれる伝統パブ
「The Lamb(ザ・ラム)」


パブの外観


パイとビール


レトロな内装の店内

 今回は、1729年から続く老舗パブ「The Lamb(ザ・ラム)」を訪ねてみた。場所は、地下鉄Holborn(ホルボーン)駅から徒歩7〜8分のところに位置する。

外観は、今ではあまり見られないようなタイルの壁や、薄くなった文字が、歴史を感じさせる。店内もまたレトロな雰囲気。小窓のついたユニークなバーや、壁に飾られた数々のモノクロ写真、アンティークのテーブルや椅子に電器、どれをとっても古風で、まるで昔にタイムスリップしたかのようだ。

お客さんは、地元に住んでいるような年配の男性が多い。顔を合わせればお互いに話し始め、ここでよく会う飲み仲間なのだろう。馴染み客が多いようだ。

昔ながらのホームメイドパイ「1729 Celebration Pie」(£9.75)とクローネンバーグ(1パイント£3.55)を注文。

「1729 Celebration Pie」はマッシュポテトと野菜のソテー付き。早速サクサクのパイにナイフを入れてみたが、中は空っぽ。よく見ると、ビーフシチューの上にプレーンのパイがのっていて、具はパイの下にある。シチューの中には柔らかいビーフとマッシュルームがたっぷり。味は煮込んだビーフの旨みがよく出ていて美味しい。マッシュポテトは調味料などをあまり加えず、純粋にじゃがいもを潰したもので、このシチューとよく合う。

英国の古雅な雰囲気に魅せられて、時が経つのを忘れてしまいそう。たまにはこんなムードに浸るのも悪くない。     (千晶)
2009年2月取材
The Lamb
94 Lamb’s Conduit Street, London WC1N 3LZ
TEL: 020 7405 0713

営業時間: 月〜土
11:00-24:00
12:00-22:30
店のタイプ: パブ
価格の目安
(1人) :
1パイント£3.50程度、
メインコースは一皿£8〜£10程度
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