Vol.265
洗練されたフレンチレストラン
「 コック・ダルジャン(Coq d'Argent)」


美しい庭園


見た目も美味しい「Pickled Mackerel」


濃厚な「lobster bisque」


味も量も大満足「Coq au vin」


絶妙な焼き加減「Roasted lamb」


シンプルな「Gratin dauphinoise」


チョコレート好きには堪らない
「Fondant au chocolat」

    No1. Poultryというビルに入っている、本格フレンチレストラン「Coq d'Argent」を訪れた。
小さなエレベータホールより上階に達すると、通りからは想像できない屋上庭園が広がっている。テラス席も充実しており、天気の良い日のランチやディナーも楽しめそうだ。

まずはスターターに「Pickled Mackerel(サバの酢漬け)」、連れは「lobster bisque(ロブスターのスープ)」を注文する。サパはシャープな酢の中にも甘みがあり、添えられたビートルートソースの苦みに絶妙にマッチしている。付け合わせの野菜のピクルスも相性がいい。スープは、ビスク(甲殻類を裏ごしして作るスープの総称)というだけあり、クリーミーでロブスターの風味がこれでもか!と口に広がる。焼きたてのバゲットを浸して食べるのも最高だ。

メインには、伝統的フレンチが並ぶ。「Coq au vin(雄鶏の赤ワイン煮込み)」は始め大きめの鉄鍋に入れられて運ばれて来、その後ウェイターがテーブルで取り分けてくれる。じっくりと煮込まれた鶏肉は、骨から外すのも難なく、とろける程柔らかい。赤ワインベースのソースも、一緒に煮込まれたシャロットや人参、ベーコン、鶏のエキスが十分含まれたうえに煮詰められており、最上級だ。シンプルに焼かれた「Roasted lamb(ラムのロースト)」は、程よくピンクで柔らかい。しっかりと、しかし絶妙に味付けされた塩気と、濃厚なグレイビーソースが良く合う。丁寧に裏ごしされたマッシュポテトも、ラム肉の脂と絡まり、美味しい。付け合わせに頼んだ「Gratin dauphinoise(ジャガイモのグラタン)」は、まさに"出来立て"で、あやうく火傷しそうになったこと以外、これまたシンプルながらも美味だ。

デザートには二人とも、定番の「Fondant au chocolat(チョコレートフォンダン)」をオーダー。かなりビターなフォンダンに、ビターなチョコレートソースがこれでもかというほどかけられており、チョコレート中毒者には堪らない一皿。添えられたオレンジピール、甘さ控えめフロランタン風ビスケットも、脇役ながら質が高い。ひんやりとしたバニラアイスと、熱々のチョコレートは言わずもがな、天国気分だ。

地下鉄バンク駅すぐの「Coq d'Argent」。今回のディナーは3コースとワイン1本で£120と少々高めだが、セットメニューは£28〜とリーズナブル。洗練されたサービスとスタッフ、そして最上級の料理は、記念日や特別な日、デートにはもってこいである。(ゆき) 

2011年6月取材
Coq d'Argent
No1. Poultry, London EC2R 8EJ
TEL: 020 7395 5000
WEB: www.coqdargent.co.uk
E-mail: coqdargent@danddlondon.com
営業時間
Breakfast

Lunch

Dinner
月 - 金

月 - 金

月 - 土
7:30-10:00
12:00-15:45
11:30-15:00
12:00-15:00
17:30-22:00
料理のタイプ: フレンチ
価格の目安
(1人) :
£30〜
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