Vol.4

素朴でダイナミックな料理が食べられる
「St. John (セント・ジョン)
 何でも食べられる外国人が、イギリス料理を食べたい!!と口にするとお連れする店がある。ここSt. John Bar & Restaurant Smithfieldは、素朴でダイナミックな英国料理を食べさせてくれる。本来イギリス料理は、あんまり凝ったりしない。そう、ここでサーブされるのも至って簡単。生、焼く、煮る。そして、ほとんどの部位を食するので、内蔵料理が好きな方はさらにうれしい店ではないだろうか。  

 はじめに出されるパンは、しっかりした重みのあるタイプ。パンに力が入っている店は、おいしいレストランの証拠と信じている。この店も例外ではない。おいしいとついつい食べ過ぎてしまうが、後の食事が入らないので要注意だ。店内は、いたってシンプルで、大人版の静かなキャンティーンって感じだろうか。ウェイターは、みんなフレンドリーでいごごちがよい。

 今回スターターに頼んだ「小羊と豚のテリーヌ£6.10は、フレンチのように繊細なテリーヌとは異なり、かなりダイナミックな味だ。マスタードと一緒に食するとなかなか上手い。その他、生牡蠣や骨髄のパセリサラダは人気の品。シーズンになると食べられるゲーム(鳥獣肉)は、ブレッドソース(パン粉で作られたソース)と一緒に出されると聞き、連れの英国人でさえ、いままでに食べた事がない伝統料理だといって、 うれしそうに注文していた。私は、常々気になっていた「スケートウィング(skate wingエイのひれ)のバター焼き」£15を注文。思ったよりも食べるところがあり、表面 のカリカリ感と中のしっとり感のコンビネーションがよく、日本人のテーストにあうまずまずの一品。この日はなかった「豚のほほの煮込み」は、臭みもなく肉が柔らかくおすすめの品。デザートもプディングやタルトなどのシンプルなメニューが並び、 イギリス人いわく懐かしいものばかりだそうだ。アップルタルト(2人前、£12)は、注文してから焼くためアツアツで上品なカスタード付き。チョコレートケーキもアイスクリーム付きでこれもイケる。

 季節や日によってメニューは変わるので、たびたび訪れて自分の好きなものを開拓するのもおもしろいレストランだ。併設しているバーコーナーなら、お酒と1、2品食べて軽く済ましてもいいし、レストランでしっかりエンジョイするのもいいだろう。また、支店のLiverpool Street駅近くにあるST. JOHN Bread & Wineは、ブレックファーストも食べられる。どちらもこの店のシンボル、豚のマークがあるので見逃すことはない。


小羊と豚のテリーヌ


スケートウィング(skate wing/エイのひれ)のバター焼き


店内
 
St. JOHN Bar & Restaurant Smithfield
26 St John Street London EC1M 4AY
Tel :020 7251 0848 (Reservations)
www.stjohnrestaurant.com
St. ST. JOHN Bread & Wine
94-96 Commercial Street London E1 6LZ
 
Tel :020 7247 8724 (Reservations)
www.stjohnbreadandwine.com
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