イギリスと日本はどちらも島国。「島国根性」という言葉があるように、ほぼ同じ面積の島国の人間である私たちは、見た目は違えど性格的には似ているところもありそうだ。

あるイギリス人女性が米国に住むようになり、「私たちイギリス人って・・・」と気づいたことをBBC アメリカのウェブサイトで紹介していた。イギリスに住む日本人にも「なるほど」と思えることがいくつかあったのでご紹介しよう。


不必要に謝る

英:「Sorry?(え?)」というこの言葉が無意識に口をついて出てしまう。言われたアメリカ人は完全に無視するか、謝られる理由がわからず困惑する。

日:何も悪いことをしていないのに、すぐ「Sorry」と言ってしまう。小さい頃に「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うよう叩き込まれたのが外国に来ても抜けない。


飲み過ぎる

米:1日中飲んでいるのはアル中か浮浪者だけ。

英:ハッピーなイギリス人の週末は金曜日の夜6時に始まり、パブ巡りは日曜日の夜まで続く。それが普通でしょ?

日:幸せでも不幸でも、とりあえず「1杯飲もう」が日本式。日本は電車や街の酔っ払いに優しい国とも言われる。その姿は昨日か明日の我が身だから?


食べるのを忘れる

米:人と会うときはブランチやランチ、ディナーの約束をする。お酒を飲んだり他のことをするのは単なる付録。

英:「飲み過ぎる」に通じるが、楽しく飲んでいると、規則正しい時間に食べる…ということをつい忘れてしまう。

日:日英の違いここにあり!日本人は飲むときは大いに食べる。


他人の不幸を喜ぶ

米:そもそも他人のことを考えるのにあまり時間を使わない。

英:イギリス人が幸福感を味わうのはなんと言っても、たいして好きでもない人の不幸。他人の失業や、誰かのSNSでスペルミスを発見したりするのは、自己満足に浸れるから大好物だ。

日:「他人の不幸は蜜の味」という歌や「人の不幸で飯を食う」という表現があるということは…。


自己卑下する

英:たとえ密かに他人の不幸を喜んでいても、性格の悪い人に見られないよう、自分の成功については謙遜する。そして心の中では惨めな気持ちになる。でも死んだら墓石の碑文に「ノーベル賞を取ったことをFBで一切自慢しなかった」と残してしまうかも?

日:「愚妻」「愚息」「粗茶」「つまらないもの」など、英語に直訳したら、外国人の目が点になるような表現は数知れず…。


お茶を飲めば全てが解決すると思っている

英:お茶はイギリス人の万能薬。爪が割れても、彼と別れても、危うく殺人事件に巻き込まれそうになっても、目の前に現れた人が最初にしてくれるのは一杯のお茶のオファーだ。そうすることで、彼らは自分を忙しく見せ、役に立っているつもりになれる。そして、何か心安らぐような賢明な言葉をかけるのを遅らせることができるのだ

日:万能薬とまではいかずとも、日本人もよくお茶を飲む。一口飲んで「ふ〜」と一息ついてしまうのは、日本人にとっても一種の精神安定剤の役割を果たしているのかもれない。


歯科矯正に気が向かない

英:不快な見た目の歯を持つのは全てのイギリス人の権利。

米: 不快な歯をして米国の歯医者を訪れたら、「さては、イギリス人だな。」と思うか、歯科矯正を禁じるおかしなカルト宗教の中で育ったのだと想像する。

日:先進国最低レベルの歯並びという噂もあるが…


コミュ障

米: 相手の顔を見て言いたいことを言うスキルに長けている。

英:アイコンタクトが大の苦手で、自分の気持ちをうまく伝えることができない。得意なフレーズは「I think maybe…」や「Perhaps we could just…」。

日:曖昧表現だったら、けっして英国に負けてはいない日本。会話には主語さえ使わない。


マニュアル車で左側通行

米: 左側通行はエキセントリックな個人的志向だ。マニュアル車を運転することは、いまだに川で洗濯していると認めているようなもの(らしい)。

英:左側通行をするのは、イギリスのれっきとした法律に基づいているし、マニュアル車で運転することは男らしさの象徴だ。

日:英国に同じ!


自嘲マスター

米: 異常なほど自惚れが強いので、自虐ギャグには大変困惑する。自虐ギャグが満載のイギリスのコメディドラマの軸は、「イギリス人は無能で使えない」だと信じている。

英:自虐ギャグ・マスター。

日:自虐ギャグをする人が大好き。

さて、私たちは似ていますかね?