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March 02, 2006

ボーナスシーズン

career2.gif  シティのボーナスシーズンが終わった。

景気のいいシティでは、巨額のボーナスが支払われる (らしい)。 ダイアモンドリングが買えるレベルの 「せこい」 額から始まって、 新車が買える額、 家が買える額、すごい人になると、郊外にある古いお城 (ヘリコプターつき) が現金で買えそうな額を貰っている。

この時期、シティで配られる新聞では 「スペインのヴィラ」 とか、 「テムズ河を見下ろす高級フラット」 が 「ほんの50万ポンド (1億円) 」 ばかりで買えるという特集をやっている。

友人がレストランの隣のテーブルから聞いたのは、
「税金が高くて、イヤになる。ボーナスの所得税だけで8万ポンド (1600万円) も取られるんだ。 やる気がなくなるね」

・・・そりゃ、大変ですね。心からご同情申し上げます。

うちの会社はマネーマーケット業界ではない。
そのため、きらびやかなボーナスとは 「100%」 無縁である。

「ああ、仕事の選択を間違えた」
「薄給の奴隷作業に従事する、薄幸な私」
「青い鳥はいったいどこに?」

この時期になると、毎年のように愚痴るハメになる。

まあ、まあ、まあ、まあ、とボスが慰める。
「新しいレストランを見つけたんだ。行ってみる?」
ボスや同僚とランチに出かける。
これは 「部内ミーティング」 と呼ばれるが、ランチつき、ワインつきの場合、なぜか仕事の話はぜんぜん出ないことが多い。

「最近、調子はどうだね? 庭の花は咲いたかい? それはよかった。 隣に住むおばあちゃんは元気かな? うん、元気そうで何よりだ。 まあ、飲めば?」
そういって、給料とボーナス以外の話題がつぎつぎと展開される。

数人でランチに出かけ、ひとり一本ずつワインが空く頃になると、もう給料だの、ボーナスだの、仕事だのといった 「些細なこと」 なんか、どうでもよくなってくる。
たぶん、ここでボスの頭には 「しめたー」 の文字が浮かんでいるのだろう。

それとも、彼もすでに 「部下の不平不満を静める」 みたいな 「些細なこと」 なんか、どうでもよくなっているのかもしれない。

昼過ぎにランチに出かけ、退社時間の直前に全員がごきげん (酩酊状態) で帰社する。

「また、明日ねー」と言いながらも、
今年もボーナスの話を飲み食いでごまかされた、という思いが、酔った頭の中で渦巻くのである。 (10年間、これが繰り返されている)

投稿者 lib : March 2, 2006 07:15 AM

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