« ケンブリッジ大学の謎 | メイン | 外国語の「ああ勘違い」 »

November 11, 2006

売上げ倍増計画 2

shacho.gif

いやはやインターネットというの有難いもので、プライベート・ス
タイリストが現れた。本当です。素敵なお姉さんが僕のショッピン
グに2時間お付き合してくれた。というか僕が彼女の後ろをちょろ
ちょろついていったというのが実情だが。前述したが、そもそもシ
ョッピングは大の苦手、一人でスーツを買ったりするの実に苦痛だ
ったが、素敵なお姉さんと一緒となると楽しささえ感じるんだなあ
これが。

初冬のコート目当てだったが、こんな機会は死ぬまでに何度もない
とだろうと思い、結局スーツ2着、シャツ数枚、タイ数個を選んで
もらった。一着目のスーツはダークなもので青系のストライプ、こ
れはすんなりとOKした。問題は2着目、お姉さんの選択は薄い薄
いグレーのチェック、しかも5cmおきに赤というかピンクというか
細いストライプが入ったもの。そして店員のお洒落なオジサンも一
緒になってコーディネートに汗かいてくれた結果、ピンクのシャツ
とピンクのタイを合わせた。ひゃあ、これ吉田のオッサンが本当に
着るの?

試着してみた。股上が短い。そういうデザインなんだという。街で
見かける若い女の子のへそ下まで出したジーンズをはいた気分でど
うも違和感が強い。こまった。しかし、お姉さんも店員さんも口を
揃えて、良い良い言う。このぐらい挑戦しなさいと言う。言うか、
そうか、受けて立とうじゃねえか、OKだした。

2週間後、アメンドが終わって取りに行った。自宅に戻ってあれこ
れ眺めていたが、どうしても例の2着目は臆してしまう。このピン
ク・セットをいきなり着て仕事に行ったら社員は卒倒し仕事になら
ず、お客さんは契約解除に走るだろう。そこで経営者の癖で早速ロ
ジカルな作戦を練って行動に出た。

1. 新ダークスーツに旧白シャツそして新ピンク・タイで序盤戦の
様子を伺う。
-> 誰も卒倒せず、コメント皆無。よしよし。

2. 新ダークスーツに新ピンクシャツそして旧赤系のタイでジャブ。
-> この新ピンクあまり薄くないというか結構まぶしいので、お
客さんの視線が胸に来るのを数回感じたが契約は続いた。社
員ではT課長だけが、濃いピンクですね~とコメントした。

3. 新薄グレースーツに旧白シャツ、新ピンクタイでそろそろしめ
にかかる
-> T課長がみるや、吉田さんものすごいスーツきてますねときた。
でもいいチェックですね、とも言ってくれた。

4. 総仕上げ。新ピンク・セット。
-> 反応なし。作戦成功したかもしれない。夜、リボンで飯くって
たらじゅんこさんが、吉田さんはいつも素敵ですねえと言っ
てくれた。いや2週間前からちっとは素敵になったんです、
と正直に顛末を説明した。そしたら色々更にアドバイスして
くれた。女性はかくも細かく見ているんだなあと感心した。

なにを馬鹿なことに時間割いているんだとのお叱りが聞こえてくる
が、このあたりは僕は実に保守的というか小心者であり、このプチ
改革にご協力してくれたK嬢とAquascutumの親切なおじさんの挑戦
に深謝。

投稿者 lib : November 11, 2006 02:08 PM

コメント

改造計画開始ですね。
お洒落なピンクのシャツで会社に行かれた事は風のうわさで聞こえてきました~。うふ。

洋服選びは大変ですよね。流行、センス、ブランド、着心地、価格等。でも一番大切なのは、人からどう見られるかを気にするのではなく、自分がどう見せたいかということではないかと思います。

自分で洋服を選ぶといつもデザインや色が似た傾向になるのは確かです。しかし、結果的にそれが一番正しいと言う事が長年の経験で思います。

たとえば、お店の人から奨められて「それもいいかなぁ」とか、流行のパンツで形が素敵だからと「多少気に食わない履き心地」なのに購入したりすると、それらのほとんどは、一度着ただけでほとんど着なくなります。

私は洋服を選ぶとき、1.着心地、2.自分に似あうデザイン、3.持っているものと組み合わせが出来るもの、を考えて購入します。
あとは「迷ったら購入しない」と決めています。迷って購入したものは後悔するかあまり着なくなる事が多いからです。
その代わり気に入ったものは色違いで数着購入します。

お話を聞いていますと・・近い将来スタンダードなものを購入されるのではないかと思います。前回改造計画を発表したとき、主人が一緒に買い物に行きたいと言っていました。ロンドンで数件まわって頭の先から足の先までコーディネートしたらきっとお洒落な社長さんになるだろうと言っていました。

主人は男性の洋服のセンスに関しては、かなりの知識を持ち合わせていると思います。
機会がありましたら一緒にショッピングしてみてください。お奨めです。
スーツ、ネクタイ、シャツ、靴、時計に至るまで、ブランドの知識から組み合わせまでどこでも通用するダンディなスタイルができる事間違いありません!

しかしながら、今回楽しいショッピングができた事は何より一番よかった事と思います。

投稿者 pyonpyon : November 15, 2006 03:31 PM

吉田さんこんにちわ。いつも楽しく拝見させていただいております。プチ改革まずは、大成功。おめでとうございます。
人間中身が一番大切と思いきや、更にバランスが大事と私のかんがえです。吉田さんのように会社の経営をされていていたらなおさらのこと、やはり、服装身だしなみはとても大事と私はおもいます。
私が日本の某百貨店に勤めていた時、私のいた事業本部の本部長が、やはりピンクのシャツピンクのネクタイでかなり派手な印象的な
いでたちで来た時のことをおもいだしました。
派手だったけれど清潔感があり、これがこの人のキャラだと又彼なりにとてもオシャレに気を使っていて、微笑ましくおもいました。
吉田さんもこれからも、色々な物に挑戦して
更に素敵な吉田さんでがんばってくださいね。
PS実は私ファッション大好きです。日本のT百貨店で11年間紳士と婦人服のバイヤーをしておりました。もしファッションの事でこまったことがあれば、喜んでお力になります。

投稿者 yukino : November 16, 2006 12:35 AM

なるほどなるほど、皆さんのコメント勉強になります。僕は中学生
の頃にお洒落に時間と金をかけていました。当時はトラッドが流行
していて、メンズクラブ読んでバイトの稼ぎをVANとかKENTとかリー
ガルなんかにつぎ込んでいましたが、高専という実に渋い(笑)学
校に入って以来、まったく遠ざかってしまい今に至ります。


> 主人が一緒に買い物に行きたいと言っていました。

> もしファッションの事でこまったことがあれば、喜んでお力にな
> ります。

ありがたいことです。身を委ねますので、ご助力下さい。

投稿者 Yosh : November 18, 2006 09:51 PM

旅行に行ったり,風邪を引いたりですっかりこのブログを見落としていました。大変失礼しました。スタイリストとしては、確かにグレーのチェックのスーツは、着てくれるのかな?と心配でしたが、葛藤がありながらも着てしまった吉田さん、凄いですね。パチパチ。でも、似合っていたから、お勧めしましたよ。(お店から、コミッションはもらっていませんので、念のため) 次のステップに進めますね。いやー、男性のファションは奥が深いというのか、組み合わせに個性ができるので、楽しいです。(すみません。私がウキウキして。)
しかし、プライベートスタイリストが沢山増えましたね。さすが吉田さんの人格ですね。他のスタイリストがお忙しい時には、また声をおかけください。

投稿者 K嬢 : November 21, 2006 07:33 AM

素敵な男には、スタイリストなんていりません。だから、Mr.Yoshidaにも・・・

投稿者 Tさんファン : November 21, 2006 09:48 PM

> 素敵な男には、スタイリストなんていりません。だから、Mr.Yoshidaにも・・・
仰せのとおり。なので僕の場合は確実に必要そうですなあ; ほっておくと大変なことになりますわ;


> また声をおかけください。
本当にありがとうございました、また春先にでも宜しくお願いします。女性プライベート・スタイリストというのは、実はこれも故遠藤周作さんの受け売りなんですが、さすが先生、ワークします。

投稿者 Yosh : November 23, 2006 09:39 PM

コメントしてください




保存しますか?