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April 09, 2008

恐怖の税務署

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今年の初夢は 「古タオルを干すもう一人の私」 (1月9日のブログ)。洗濯物を干す私。では、それを見ている私は誰? と、それを象徴するような出来事があった。

この時期、税務署から税金関連の書類が送られてくる。そこには 「内容を確認して、もし、間違いがあれば連絡するように」と書いてある。

日本では、 「税務署」 「銀行」 「保険会社」 「役所」からの書類をわざわざ確認することはしない。店で受け取るお釣りやATMから出てくる紙幣だって数えなおさなかった。

が、ここはイギリス。

なーんたって、ミスが多いのだ。自分の身は自分で守らなければ。

えーっと、住所、氏名、生年月日・・・で、所得が違うじゃないの。
なぜか、 (あー、これだけあればいいわね)という額が書いてある。これだけくれるのならともかく、これをベースに追加の税金なんか取られてはたまらない。

書いてある番号に電話したら、珍しく、すんなりとつながった。

「書類を受け取ったのですが、間違いがあるので電話しました」
「それでは、本人かどうかの確認をします。まず、名前からお願いします」
と、オペレーターの質問に次々を答えていくと・・・

「こちらにあるデータと一致しませんね。これ以上、進めることはできません。もう一度、かけなおしてください」と言う。
何か、言い間違えたっけ?

しかたなく、もう一度、かけなおした。今度はしばらく待たされた。
今度も本人確認のため、同じ質問がされた。
で、「データと違います。ここで終了します」とオペレーター。
ちょっと、待ってよー。
「私、間違ったことを言ったかしら? どこが違います?」
「それは申し上げることができません」
ま、それはそうだよね、本人を騙った他人に個人情報を渡すことになるもんね。

でも・・・本人が本人の情報を答えているんですけど。

「えーっと、どこが間違っているのかわかりません。貰った書類の内容を訂正したいんだけど、どうしたらいいのかしら?」
「もう一度、かけなおしてください」
「でも、同じ質問をされても、同じ答えしかできないし。本人なので正しい情報を答えているんですけど」
「でも、こちらで記録されている情報と一致しません」

だから、そっちが持っているデータが間違っているんだよー。私が本人なんだよー。信じてー。

しかたなく、もう一度、かけなおす。今度はもっと待たされた。
で、また同じことの繰り返し。
「かけなおしてください」
「何度、かけなおしても同じです。どうしたら、自分自身の情報にアクセスして間違いを訂正できるの?」
「・・・かけなおしてください」

―――この不条理はカフカの世界か、それとも筒井康隆か・・・。

こんなとき、受話器をたたきつけてはいけない。そんなことをしていては、イギリスでは電話をいくつ持っていても足りないからだ。
それにオペレーターはマニュアル通りに話しているだけだろうし。

私はため息をつきながら、給料明細書やその他の書類を一式コピーし、学生時代にやったように蛍光マーカーペンであちこちに線を引き、ところどころに赤ペンで説明をつけ、税務署に送った。こっそり書類の片隅に 「バカタレ」と日本語で書いてやろうかと思ったくらいだ。

日本で働いているときには年末に経理の人がさっさと調整してくれていた記憶がある。私は自営業の経験はないので、税金関係の書類なんか、いつも人まかせだった。

なんで、こんなことまでやらされるのか、イギリスで働く会社員! ついでに言わせて貰うが、高いぞ、税金!

投稿者 lib : April 9, 2008 11:25 PM

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