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April 24, 2008

春が来た。

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実は先週、先々週は春休みで二週間学校が休みでした。その間、ロンドンを離れて地球の反対側にいたのですが、帰ってきてびっくりしました。

二週間いなかった間に日が一気に伸びているという事実に。

イギリスに在住の皆さんはもちろん日々実感なさっているかと思いますが、ついこの間まで朝の出勤時は薄暗く、帰宅時間には外は真っ暗な毎日が続いていたと思ったのに、3月末に夏時間が始まってからは特に急速に日が長くなっていっているように感じるのです。

イギリスの冬は天気も悪いし、日もかなり短いです。12月の下旬だと朝の8時ではまだ薄暗く、午後の4時過ぎには日が翳り始めます。緯度を考えればイギリスは北海道よりも北の地ですから不思議ではないのですが、この国に来た当初は本当に驚きました。初めて来たのが7月だったのでその年の冬は余計に暗く感じましたっけ。

逆にイギリスの夏は日が長いです。夜の10時くらいでもまだ外が結構明るい感じです。すでに4月下旬の今でも8時半くらいまで外が明るいほど日が伸びでいます。本当に待ち望んでいた季節の到来です。

教員という仕事は外で活動することがあまりありませんし、私自身、休み時間もめったに外にでることがないのですが、ふとしたときに目に入る窓の外の景色に結構影響されます。冬の間にこういう風に朝起きれなかったり、憂鬱になったり、症状が進めば本当のうつ症状が出る人も多いと聞きます。これはSeasonal Affective Disorder(Winter Depression)といわれ、冬の日照時間の短い国々では一般的です。イギリでは特に北のスコットランドで症状に悩む人が多いそうです。

やはり、私も暗い冬は何事もネガティブに捉えてしまいがちなような気がします。冬の間は朝日で目が覚めることが無いので、もともと目覚めの悪い私にはもっと朝がつらくなります。イギリスの某家電メーカーが出している「Wake-up light」なるものの購入を真剣に考えたほどです。これは目覚ましと卓上ランプが一緒になったもので、朝に起きたい時間をセットしておくとそれに合わせてランプが徐々に明るくなって、人間の交感神経に働きかけて、自然な形で脳と体を眠りから覚ましていくというものです。

一日のスタートがそんな感じだと、日中、なんとなく気分が晴れず、授業中にあったささいなことでも重く受け止めてしまったり、放課後の教室で真っ暗な外を横目に見ながら憂鬱な気分で採点をしたり、、、。これでも数年前よりだいぶ慣れて、心に余裕が出来たのですが。

それが今回、休みからロンドンに戻ってみたら急に明るい。天気や日の長さに加えて、木々の新緑が美しい。

今日も放課後いつものように採点をしたり、たまった仕事を片付けていたのですが、窓から入ってくる爽やかな風と外から差し込む明るい日差しに私の集中力も増したようで、いつもより要領よく仕事ができました。こんな日が毎日だといいのに。

さらに、私の教室のすぐ外には色々な草木、花が植えられており、その植物たちが日に照らされてきらきらと輝いています。しばらく眺めていても飽きない景色です。

何とも贅沢な気分になった放課後でした。

投稿者 lib : April 24, 2008 11:27 PM

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