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October 12, 2009

ニューヨーク旅行 その3

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ニュージャージー空港近くのホテルに1泊した。 
国際空港とその周辺というのはどこの国でもそっくりだ。 どこでもモーターウェイと無機質な建物だけの地域。 とはいえ、ホテルのお迎えミニバスはもちろん道路の右側を走る。ああ、そうだ。 アメリカって通行が逆だったね。
一度、日本、アメリカ、イギリス、アメリカ、日本と数ヶ月の内に移動することがあった。 横断歩道を渡るのに、いったいどっち側を見ればいいのか混乱して、よく車にひかれそうになったものだ。

さて、ホテルに着いた。 ・・・が、しまった! 小銭がない! バスの運転手にあげるチップがない! まさか、20ドル札をあげるわけにもいかないし。

「えっと、今はドルがないから、明日ね、明日」と口ごもりながらミニバスを降りる。 
「いいですよ」と答えた運転手はあきらかに悲しそうな顔をした。
何だか無賃乗車をした気分だ。 低賃金労働者を搾取する非情なキャピタリスト観光客と思ったに違いない。すまんな、気がきかなくて。

ロンドンでも、それなりのレストランで食事をするとか、キャブに乗れば、(で、サービスがよければ)チップをあげるが、それ以外はチップの習慣はない。 でも、アメリカは何をしても、すべてチップを期待される。っていうか、この人たちはチップ収入も上乗せされた税金を取られているという話だ。

クレジットカード以外に小銭の用意も大切です。

ニューヨークのお隣のニュージャージーといえば、ロンドンならエセックス、東京なら XX県(あえて、どの県かは言わない)という扱いをされる。
「何だかこの食器ダサイね」
「だって、ニュージャージー製だもの」
「やっぱりね、ダサいと思った」
という使い方をする。
(エセックス在住の人、ごめんなさい。私の意見ではありません。エセックスっていい所ですよね、本当に・・・)

しかし、マンハッタンのホテルのあまりの高さにめげた私たちは、ニュージャージー5泊、マンハッタン3泊という妥協案を取り、しばらくこのホテルからマンハッタン観光に通うことにしたのだ。

さて、翌朝、ブレックファストはホテルで取った。 
ブレックファストはコーンフレーク、ペストリー、トースト、ベーグルにジュースやコーヒー、フルーツのバイキングスタイルだ。 「ベーコン、ソーセージに卵料理あるかな?」と期待したが、ここはリッツでもサボイでもフォーシーズンでもない中級ホテルである。 たいへん甘い考えだった。 卵料理と言えば固ゆで卵だけはあったが。 

カップをレバーに押し当てるとジュースが出てくる装置を想像して欲しい。 そんな感じで、レバーをひくと、コーンフレークがザザーと出てくる仕組みになっている。 そう、ザザーッと、ザザー・・・カウンターがコーンフレークだらけになってしまった。 友人がササッとかき集めると、何食わぬ顔で装置のふたを開けて中に戻した。 誰も見てないよね? すまんな、いつも尻拭いをさせて・・・。

さて、いざマンハッタンへ。

駅に行き
「ニューヨークのペン・ステーションまでリターンチケットを2枚ね」と頼むと、駅員が一瞬変な顔をして、
「・・・ラウンドトリップを2枚ね?」と聞く。
「ああ、それ、それ。それを2枚」と私。

アメリカ英語は久しぶりだ。
その昔、アメリカからイギリスに引っ越したときには、
「ラウンドトリップ・チケットを1枚」と頼み、ブリティッシュ・レイルのおじさんに
「ここではリターンチケットと言うんですよ、お嬢さん」
と皮肉っぽく言われたっけ。 面倒な奴らだわい。

別の日には
「シングルチケットを2枚ね」と頼み、
「え? 一枚? それとも2枚?」
「2枚。シングルチケットを2枚」
「シングルなのに、2枚? もしかして、ワンウェイチケットを2枚欲しいの?」
「ああ、それ、それ。それを2枚」
という会話もあった。 本当に面倒な奴らだ。
続く

投稿者 lib : October 12, 2009 10:52 AM

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