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October 21, 2009

ニューヨーク旅行 その4

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ホリディで何が嬉しいって、寝坊ができることと通勤電車に乗らなくてもいい事だ。 が、朝の5時には目が覚めてしまう。 イギリスと東海岸の5時間の時差のため、しかたがないが、何だか損をしている気分だ。さて、それでは、なぜ通勤電車に乗らなくてはいけないのか? 

・・・マンハッタンのホテルに泊まっていないからだ。

ロンドン中心のホテルは高いため、ウィンブルドンあたりに宿を取り、毎朝、郊外電車に乗って観光に行くという感じだ。そう、通勤電車に乗って。

というわけで、通勤の皆様と共にニュージャージーからマンハッタンに向かう。他の乗客が書類を見ながら携帯で仕事の打ち合わせなどをしている中、私たちはのんびりとガイドブックを広げ、 「今日はどこへ行こうか」と相談する。

しかし、この電車って・・・異常に広いんですけど。

日本からアメリカに行くと、 「何でもデカイ」という感想を持つが、東海岸の都市は道も狭ければ、ホテルの部屋も小さいし、食事の量だって山盛りではないことが多い。 が、電車はしっかりでかいな。イギリスの郊外電車の約3割り増しの横幅と見た。そのせいか、なんだか平べったい感じで、違和感がある。

旅行先の日常風景は旅行者には非日常のシュールな光景である。

イギリスの通勤電車で山ほど見るインド系(とその周辺)の人とアラブ系はいなくて、南米ヒスパニックの乗客がどっさりと。異国情緒よね、聞こえてくるのは英語ではなくて、スペイン語ばかりだし・・・。

そういえば、イギリスに住み始めたとき、
(インドの人がずいぶんいるなあ。やっぱり、元植民地の関係かしらん。うわ、頭の先から足まで黒の布で覆っている女の人がリムジンから何人も降りてきた。一夫多妻のイスラムの夫婦、夫(1)婦(4)とはこのことか!) といちいち歩く人にびっくりしていたのを思い出した。
(この人スペイン語を話しているのに、メキシコ人じゃないみたい。 いったい、どこの人かしら?) - スペイン人でした。 なんてこともあった。

場所によって違う人種が集まっているのは当然だが、たまに日本に帰り、時差ぼけでボーとして、頭が働かない状態で空港に降り立つと、
(わー、東洋人がいっぱいいる。全員が髪の毛黒いし。おっと、前のグループは日本語を話してる。日本人観光客かしら)とふと思い、次の瞬間、自分の馬鹿さ加減に気がつくということがよくある。(毎回だが)

さて、車窓から見える風景は・・・さすがニュージャージーというしょぼさ、でした。中途半端な工場地帯というか。高級住宅地もあるそうだけど、電車からは見えない。

近くには、これからニューヨーク観光というグループがいる。私のお尻の4倍はあろうかというアメリカンサイズのおばちゃん4人組だ。(だから、私のお尻の16倍ね)
「アタシの町には鉄道は通ってないのよ。でもね、一日に何度かバスは来るわよ」などと話している。 ゲゲ、すごい田舎町から来ている。 大都市ニューヨークの摩天楼を見て失神するかもしれないな、おばちゃん、要注意ね。

さて、ニューヨークはペンステーションことペンシルバニアステーションに着いた。 ごちゃごちゃごちゃごちゃ、している。何がどこにあるのだかわからない構造だ。ロンドンの主要駅のすっきりさが懐かしい。すっかりイギリス愛国主義に陥った私たちはさんざん、「ぜったいイギリスのほうがきちんとしているよね」 と旅行中言い続けたものだ。 (ロンドンに帰るとロンドンの悪口にもどったが)

おまけに駅員が無愛想なこと。
「NJトランジットはどこですか?」
「上! はい、次の人!」 てな感じだ。
だから、上の階に行くにはどうしたらいいのか、聞いてるんだってば。

友人はイギリス人のくせに、というか、イギリス人だからか、
「えーっと、何て言われたか、よくわからない・・・」 ことが多く、非英語圏の出身である私のほうが、
「待ってて。 聞いてくるから。 ここから動かないでよ」
とあれこれ情報を集める役目になってしまった。 

ああ、アメリカで鍛えられた、ずうずうし・・、ではなくて、アクティブな血の巡りを思い出したわ。 
続く

投稿者 lib : October 21, 2009 09:14 AM

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