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April 12, 2012

ポルトの旅

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LIB ポルトの旅ポートワインで有名なポルトに行ってきた。

おととし行ったリスボンに続き、2度目のポルトガルである。ポルトガル第2の都市、といっても人口は23万人とかで、街の中心からほとんどの観光名所が徒歩10分で行ける。 (市の全体が坂だけど・・・)

まずはポートワイナリー見学。アルコールの中でポートワインが一番好き、と言う友人と一緒だ。

ドゥロ川の向こう岸には Taylor Graham Croft とたくさんのメーカーの看板が見える。 その中で、怪人二十面相みたいなマント男のロゴが目立つ Sandeman というポートワインメーカーに入った。 数ヶ国語のツアーがあり、4.5ユーロ。

ひんやりと薄暗いセラーに樽がずらっと並んでいるのは壮観。 テレビのコマーシャルで見るような風景だ。 カッコいいなあ。 巨大な樽もあり、樽の大きさは作るポートの種類によって使い分けるそうだ。 赤い色のポートはルビーと呼ばれ、大きな樽で酸素に触れることが少ないため、赤い色が保たれる。 タウニーという黄褐色のは小さい樽で酸素に触れることが多くて、色が薄くなり、かつ茶色がかってくるとか。

ワインもポートも同じ葡萄で同じように製造されるが、ポートは3日目でアルコール度77度のグレープブランディが注がれ、発酵が止まる。 葡萄の糖分が発酵に使われないまま残るため、ワインより甘く仕上がるそうだ。

それぞれのメーカーの葡萄畑は、ポルトを流れるドゥロ川の100キロ上流にあり、土壌や気候で特色が出るらしい。 次回は畑のあたりにも行ってみたい。

最後にお楽しみのテイスティング。 白いポートと赤いポートがほんの少しずつ配られた。 おいしい、でも、もっと飲みたい。 で、売店に走りボトルを買った。 売店は都合よくティスティングのテーブルのすぐ横にあるし。

さて、ここで問題がある。 格安航空会社 EasyJet で、持ち込みバッグだけで旅行している私たち。 機内に液体は持ち込めない。 しかたない、4日間の旅行中に1本飲みきるか・・・。

10年物のヴィンテージポートに30ユーロを払った。 で、ホテルに備え付けのグラス (バスルームにある歯磨き用)で寝酒にぐびぐびと飲んだ。 ちょっともったいない気もしたが。 おまけにヴィンテージには澱がある。 デカンターなんて洒落たものはなく、終わりごろにはグラスにどっさりと葡萄の固形物が入り、つぶつぶグレープジュースのノリである。 安ワインみたいな飲み方で申し訳なかったな。

もう一軒のポートワインメーカー Croft はドウロ川の遊覧船とセットになっていた。 どうやら、Sandeman のように川に面し便利な場所の見学ツアーは有料。 「坂」 を上っていく必要があるメーカーは無料のようである。 Croft では、アーモンドやチョコレート (別料金)をおつまみに、ピンクポート、20年もののトウニー、2008年のヴィンテージという試飲セットを8ユーロで飲んだ。

ポルトガルの物価は安い。 スーパーでビールの大瓶、ミネラルウォーターを3本買ったら、2.40ユーロ。 確か、イギリスのガトウィック空港ではミネラルウォーターが1本で1.75ポンドだったよね・・・。

ポルトの料理はシンプルだ。 鰯、タコ、塩タラの天ぷらとかあじの塩焼き、豚肉の串焼き、牛肉やモツの煮込みといった 「おかず」 に白いご飯か南米風の豆ごはん、それにフライドポテトやサラダ。 これらの 「ワンプレート定食」に飲み物をつけたら、

1.ドウロ川のほとりの観光客用のレストラン ひとり 12ユーロ
2.街中のカフェでひとり 7ユーロ
3.駅裏のローカルカフェで ひとり 4ユーロ シティのバーでワインのラージグラスを頼んだら、8ポンドくらいはする。 

うーむ、ポルトガル、イギリスの物価の3分の1、いや4分の1かも? もっとも英語が通じたのは 1 だけだったが。ポルトは英語が通じます・・・とガイドブックに書いてあったが、ホテルと観光地だけだ。 まず、数字の One からして通じない。 Large とか、Meat,Fish、Rice もダメ。 ガイドブックで単語を調べても私の発音では伝わらない。結局、物をさし、指で数字を出し、手で大きさを示すことにした。

スーパーで 「ハムありますか?」 と聞いたら、お姉さんに 「ハム? ハムって何かしら? ハムって単語は知らないわ」 と 「英語」 で聞き返されたので、 「えーっと、じゃ、コカコーラ (万国共通語、ただしペプシコーラが出てくることもある) ください」 と仕方なくコーラを買ったこともあった。

去年、スペインのバルセロナのカフェに入った時、 「ハム」 「チーズ」 「サラミ」 「卵」 「野菜」 を頼んだ。 こちらとしては、 「タパスの皿」 を注文したつもりだった。 ウエィターは不審そうな顔で 「5つか?」 と聞き、 「そうだ」 と答えた (友人は少しスペイン語ができる) で、待つこと15分。 「ハムサンドイッチ」 「チーズサンドイッチ」 「サラミサンドイッチ」 「卵サンドイッチ」 「野菜サンドイッチ」 が出てきた。 それで 「5つ(も食べるのか)?」って聞かれたのね・・・。

ポルトガル語とスペイン語は似ていて、友人の初級スペイン語に頼ったものの、上記のこともあり、カフェで 「何が出てくるかは予測不可能」 とういう楽しみを持たせてもらった。

ホテル近くの駅裏で、焼き鳥屋のように炭火焼をしているレストランを見つけた。 ローカルオンリーみたいな店で、入るには少し勇気が必要。 店の人も観光客慣れしていなかったようで、お互いに緊張の注文である。 店の人も 「あの観光客はこれが食べたいのだと思うが・・・どうかな?」 と不安だったに違いない。メニュー (何が書いてあるかは不明)を見ると定食が2.95ユーロ。 注文(したつもり)のものと違っていても、これならいいや。翌日も同じ店に出かけると、「おお、また来たか」 という感じで、最初から言葉でのコミュニケーションはあきらめ、その日の定食の皿を見せてくれたので、その中から指差しで注文というスピーディーな展開を見せた。

ホテルの朝食は可もなく不可もなく、コーヒーはイマイチだったので、ホテルの前にあるカフェに入った。 おいしー。 この時点でカフェオレが頼めるようになっていた。 というか、ガイドブックの写真を指さすことを覚えていた。 おかわりはカップを指差し、1本指を立てれば、OK。 安い! 一杯が80円くらい。 ポルトガルはブラジルとの関わりが深いのでいい豆が入るのかもしれないね。

続く

投稿者 lib : 11:50 AM | コメント (0)