« 宝くじ<主婦編>   LiBホームページへ | メイン | 妊娠生活その1<子育てママ編>   LiBホームページへ »

April 15, 2005

パブについて

chuzaiin.gif 英国の文化を語る上で欠かせないのは、やはりパブでしょう。WestminsterのParliamentの正面から、地の果てのオークニーの小さな村に至るまで、パブは英国内のおよそいかなる場所にも存在しています。
 日本のサラリーマンが居酒屋に行くのと同様に、こちらの人々はよく仕事帰りなどにパブに行きます。節目節目の飲み会や、誰かの送別会もパブで行うのが普通であり、予約などもいらないためとても手軽です。
 パブといえば、パイントグラスに注がれたビールが定番です。日本では常に、酒を飲むときにはつまみを食べますが、こちらでは何も食べずにひたすらビールを、しかも多くの場合は立ったまま、閉店の11時まで飲み続けます。日本人にとってはなかなか馴染めない慣行ですが、私も、ビールを食事代わりにすることに段々と慣れてきたように思います。
 英国に滞在する日本人は皆、物価の高さに辟易し、普通のイギリス人はどうやって暮らしているのか疑問に感じることでしょうが、パブの存在は、その(ごく)一部を説明してくれるかもしれません。日本で居酒屋で飲んで食べれば、3000円ぐらいはかかるでしょうし、ちょっと洒落たダイニングバーに行けば、5000円ぐらいはすぐに出費するでしょう。しかし、パブでビールを3パイント(約1.7リットル)飲んでも、仮に一杯2.5ポンドとして、平均1500円ぐらいしかかかりません。休日など、地元のおじさんが昼間からパブに入り浸り、大画面でサッカーなど見ながら一日中過ごしていますが、せいぜいこの程度で一日楽しむことができるのであれば安いものではないでしょうか。
 パブでは独特の会計方法がとられています。日本のように一々割り勘にせず、誰かが全員の分の飲み物をまとめて買い、次の一杯は別の誰かが買う、という具合に費用を配分しています。このシステムは、イギリス人ほど酒に強くない日本人にとっては大変であると同時に、有利でもあります。彼等とある程度同じペースで飲まなければならないというのは大変ですが、大抵、こちらの飲み物がまだ残っているうちに彼等が飲み干すので、いつも彼等が新しい飲み物を買いにいくことになるわけです。自分のグラスはまだ空いていないからいらないといっても、「Are you sure?」などといわれて、結局次の一杯を買ってもらうことになります。これを続けていると、無料で飲むことができます。
 しかし、彼等とパブで過ごすのは、私のような英語力に乏しい日本人にとっては、チャレンジングであることは否めません。パブでの英会話は、①周囲の騒音が激しい、②酔っ払っている、③話題がローカルである、という三重の意味で、通常より困難を感じます。パブで一人前に会話ができるようになれば大したものですが、なかなかそのレベルには到達できそうにありません。

投稿者 lib : April 15, 2005 01:24 PM

コメント

なるほどー。たしかに、日本の居酒屋に行くことを考えれば、安上がりだし、手軽な社交場なのかもしれませんね!みんなつかずはなれずで、知らない人の会話にも加わってきたりするし、この独特な雰囲気と支払い方はイギリスならではかも。でもビールがあまり飲めない私にとっては、混んだパブで喧騒のなか、立ちっぱなしで飲むのはちょっとたいへん。もっとイスをおいてほしーい。それにしても、ビールが食事代わりになると、体壊しちゃいますよ。

投稿者 ginger : April 17, 2005 09:49 AM

随分前の記事へのコメントですいません。初めまして、海外移住希望です。

私の英会話の講師がイングランド出身で、パブについて見ていたらこちらに辿りつきました。

パブの支払い方にはビックリです。その都度払うのは知っていたのですが、各人別々に勝手に支払いするものだと思っていました。

だからとても良いシステムだなと思っていたのですよ。日本の割り勘だと、沢山飲む人。そして烏龍茶くらいしか飲まない人の不公平感は否めないですよね。

でもでも、こちらの記事を読ませてもらったところ、こりゃ大変なシステムだな!と感じました。

日本人では、彼等と対等に渡り合うのは不可能ってもんですよね!

投稿者 海外移住希望 : October 5, 2005 01:12 PM

コメントしてください




保存しますか?