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August 22, 2005
母と息子 LiBホームページへ
男は母親に弱いし、母親は息子に弱い。
ふらりと夜中に実家に立ち寄って「腹減ったなあ」と情けない声を出す兄に、寝間着姿の母が文句を言いながらも肉などを焼いている姿を思い出す。本当にごく、たまーに、兄が母の誕生日を思い出しプレゼントでもしようものなら、母親は喜びを隠さず「根は優しいのよ!」と感動する。
母と息子、どこの家庭もこんな感じなのだろうか。
うちの旦那は週に一度、必ず母親と長電話する。日曜日の午後4時と、時間も大体決まっていて、実家を離れてから十年以上続いている習慣だそう。天気について、昨日(土曜日)に何をしたか、フットボール等のスポーツ話、兄弟、親戚の噂と最低でも40分は喋っている。毎週特別なことが起きるわけでもない、ただ淡々とコンタクトをとっている。何かの都合で話しができないと、不具合な感じがするらしく月曜日の夜に「ハロー、マム!」とやっている。
日本に比べると家族が密であるのに、サッパリしているような気がする。年老いた両親と同居という観念も薄いし、むこうもそんなことは期待していない。距離を理由にひんぱんに会えなくとも、「家に寄りつかずに親不幸」などと言われることもない。(嫁としても非常に楽ちんである。)
しかし顔は見なくとも、母親の威厳はすごい。あるとき旦那が義弟と口論になった。仲よし兄弟が何週間も口をきかなくなった。明らかにうちの旦那の非が認められたので、弟君に謝罪するように諭したところ、逆ギレされた。しかし母親から同じように説教されるや否や、神妙な顔をして聞き入っている。最後には弟をパブに呼び出し「俺が悪かった、メイト!」とハグをしながら和解したのだった。
母親のいうことは聞いても、嫁の言うことは聞かないということがわかった。
以来何かあると「このことをママに話すわよ」と言うことにしている。
投稿者 lib : August 22, 2005 12:01 PM