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January 18, 2006
クリスマス その3
さて、さて、クリスマス時の嫁としての仕事だが、テーブルセッティングの手伝いから始める。
ワイングラスは揃っているのか、ナプキンは、塩、コショウはテーブルに出ているのかなどなど。
その間も、ママが使い終わった鍋など不要なものはどんどん洗い、
ターキが焼けたら、サイドの野菜たちを暖め機から出し、
(この暖め機、レストランみたいに、料理がさめないようにメインの準備ができるまで、
お皿や先にできだ料理を保温しておくもの。
活躍する時は、年に数回なんだけどママの自慢の機械みたい)
ママが切り分けたターキーを皿に載せたら、みんなのテーブルに運ぶ。
そして、食べた後が実は一番の活躍時だ。
タイミングを見計らって、皿を台所に運び、
ディッシュウォッシャー(皿洗い機)に入れられる物は、全部入れる。
はじめの頃は、何を入れてはいけないかわからなかった。
金が付いていたり、古い陶器など皿洗い機に向いていないものは、手で洗うことになる。
また、シルバーでコーティングされているカトラリーも入れてはいけない。
わからなかったら、聞くのが一番よいようだ!!
結構,陶器やカトラリーを大切にしているママが多いので、あとで泣かれても困るしね!!
そして、多いときは、7人分のスターターからデザートまでの
皿洗い機に入れられないものを洗うことになる。
これくらいはしなければ!!という男性たちが、横に立ち、拭くのを待ち構えている。
洗うの1人で拭くのは2人だ!!あせる。あせる。
だって、みんなは泡を流さないが、私はいつものように泡も流すから遅い。
英国の家では、食器の洗い方が日本とは違う。
たっぷりお湯がはいった洗い桶に洗剤を入れ泡立たせ、汚れた皿を入れ、
スポンジで汚れを落とし、そのまま洗いカゴに上げる。
そう、泡を流さない!!すすがないのだ!!!!!
私は、それがたまらないので、自分流儀で濯ぐ。
知り合いが、義理ママの家で洗い物をしているとき泡をながしていたら、
あなたは、水を使い過ぎると注意されたとか。
彼女は、それ以後、濯ぐのを止めたが、ママが見ていないときに、
自分の使う皿は、濯いで使うとか。。
本当、これだけは慣れないわよね。
さて、洗い上げる私の横で待ち構えている男性たちが、
直ちに拭いて、戸棚に入れてくれる。
そして、台所をすっかり綺麗にしてから、コーヒータイムになる。
フー。疲れる!!
これは、いつまでも汚れた皿がシンクにあるのを嫌うママの性格からで、
決して、英国人がこんな綺麗好きとは思わない。
しかし、みんな飼いならされたペットのようによく動く。感心。感心。
まあ、それだけママが怖いんだろうね。
そして、嫁の私へ、よくやったね!!という労いの言葉をかけてくれる。
ああ、これで勤めは、終わったぞ!!とコーヒーを飲む。
クリスマスディナーが終わると、この日の一番楽しいプレゼントを開ける時間がやってくる。
最近は、値段設定をして、予め欲しい物を聞いているので、外れることはない。
ただし、形や色などは購入者のセンスにかかっているので、ここが楽しみでもあり、怖いとこでもある。
以前は、何も設定していなかったので、お金は使うわ、
もらってもうれしくないプレゼントもあり、無駄だったので、今のシステムは効率がいいと評判だ。
さすがに親戚には、欲しい物を頼めないので、
いらない物をもらわないためにも、
いつも自分が何が好きかアピールしているといいと思う。
私は、クマのぬいぐるみや小物を集めているし、ポートとシングルモルトが好きと公言してきた。
おかげで,みんなプレゼントに困ると、この中から選んでくれる。ラッキー!!
以前、ママやおばあちゃんが、私が何に興味があるかわからなくて困ると言ってたそうだ。
だから、折にふれて自分は何に興味があって、
何が好き、嫌いとはっきりと主張する癖をもたないといけないみたい。
これ、日本人には弱いところよね。
でも、その積み重ねで、人間の相互理解ができるみたい。
国を問わず、基本かもしれないね。
そして、プレゼントを開け終わると、自由時間だ。
妹は、ボーイフレンドの家に出かけ、ママは居間で、最近流行の数独を始める。
本も読み飽きたし、何もすることがない我々は、また散歩に出かけることにした。
そう、非若者のクリスマスって、結構退屈なのよね。
投稿者 lib : January 18, 2006 09:39 AM