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January 19, 2006
欧米では、の嘘 その1
よく女性誌の後ろの広告に、
「欧米で大人気! ゼッタイ彼のできる奇跡のブレスレットを特別価格でお譲りします」とか
「欧米の女の子のマストアイテムのコスメ」
みたいなのが載っている。
あの手の広告を真に受ける必要もないのだが、真面目なコラムや本でも「欧米では」がよく語られている。
そのひとつがブランド物だ。
内容はだいたい、
「ブランド物を若い女の子が持つのは身分不相応です。『欧米では』これらのアイテムは上流の女性、それも成熟したマダムのみ、持つことが許されるのです」
なるほど、なるほど。
「金にあかせてブランド物を買いあさるなんて、はしたない行為です。自分がブランド物を持つのにふさわしい女性として成長し、洗練される日まで待つことを厭わない「欧米の」の女の子を見習いなさい」
でも・・・。
嘘つきー、イギリスの若い女の子も持ってるじゃないかー!
シティで働く女性の中には結構な高給取りがいる(本気でうらやましい)。ブランド物のバッグをシティで働く若いOLの手に見かけるようになったのは数年前からだ。
それまでは、いかにも有閑マダム風の女性がエルメスのバッグを持っているのを見かけるくらいだった。(お約束通りに前面のベルト部分をはずしていたので笑った)
が、歴史上、女王の統治下の英国は必ず発展すると言われているように、好景気が続いてずいぶん長い。で、一部の特別な階級(ごく簡単に「金持ち」と呼ぶこともできる)にのみ「許されていた」ブランド物の所有も、高給取りOLがまず参入し、「ごくフツーのOL」もクレジット・カードを使ってそれに続いた。
このごろは高校生くらいの女の子も時々持っている。(どうやって手に入れたんだろう。まさか、日本の女子高生と同じ「手段」を使ったのでは?)
ということは・・・。今まで「欧米の」若い子がブランド物に手を出さなかったのは、ただ単に、金がなかったからじゃないの? ううう、日本の女たちは何のために自分たちを卑下してきたのか。
同僚が新品バッグを持ってきたので、
「これ、ルイ・ヴュトン?」なんて聞くと、
「えへへ、実は『スペイン・ヴュトン』なの。親からのおみやげ」
何とコピー商品まで出回っている。よく聞いてみるとティーンエイジャーが持っているのはこの手の偽物らしい。
ちなみに私はブランド物を持っていない。飲み食いに対する情熱のせいで「エンゲル指数」が高く、服やバッグにまで回る金がないのだ。これも女として、なんだかねえ・・・。
投稿者 lib : January 19, 2006 08:11 AM