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April 24, 2006
電話会社の仁義なき戦い 4
電話を切った後、少し考えたが、やはり納得できない。
どうして再接続に一週間もかかるのだ。
そんなもの、外したプラグをはめなおせば良いことではないの?と単純に思う。
プッシュすれば、もっと早くなるかもしれない。
再度電話をかけてみた。
先程と違うオペレーターが出たので事情を説明すると、
「ソーリー、マダム。私どものミステイクで、接続されていない状況になっています。」と言う。
さっきは「アップグレードのため」だったが、今度は「ミステイク」になった。
珍しくイギリス人が自らの非を認め、謝っている。
非常に有利な展開だ。
「さっき一週間かかるって言われたけど、もう少し早くなるでしょう?そちらのミスなんだから努力してよね。」
「ソーリー、マダム。○月×日です。」
「インターネットが使えない状況がどんなに不便か想像できるでしょう?メールも見られないし、仕事のオーダーが来ていても分からないじゃない。被害金額によってはあなたの会社を訴えることも考慮します。」
ありもしないビジネスをでっち上げ、同情作戦、脅し作戦などを駆使し説得を試みたが、再接続の期日は変わらない。
「どうしてもダメだっていうの。そ、それならどうして一週間もかかるのか、説明してもらおうじゃないの。」
「まず、社内の手続きに2日かかります。それからBTに連絡して、BT内の手続きに3日、そして・・・・」
ん?今、BTって言った?
嫌な予感がした。
電話を切り、血眼でブロードバンドの「使用条件」を捜し、必死で読んだ。
すると小~さな字で
「電話回線は、BTラインに限ります」
と書いてあるではないか。
すっかり忘れていたが、電話回線を新しい電話会社に変えたのだった。
インターネットが繋がらなくなったのは、それが原因だったのだ。
まずい。
馬鹿女は私ってか。
先程のオペレーターに散々文句を言ってしまった手前、今さら「間違いでした」とも言えない。
加入希望者のふりをして再び電話し確認すると、やはりBTラインが必須条件であるという。
新電話会社にもインターネットサービスはあるが、今のメールアドレスを変えたくない。
急遽、BTに連絡し電話回線を戻す旨を伝えた。
棚ぼたの顧客奪回に、喜びを隠し切れないBTオペレーターの声。
しかし悲劇は続く。
BT回線に戻るのは、○月×日より更に1週間後だと告げられた。
さすがに誰にも文句をいう気にもならず、2週間インターネット無しの生活を送る覚悟を決めた。
が、よくよく考えればダイヤルアップで繋げるのだった。
初心に戻るとはこのことだ。(何の事だ。)
時間は気になるが、何とかネット隠遁生活は送らなくてすむことができた。
後日、BTから送られてきた請求書を見ると、電話回線だけのつもりだったのに、通話契約まで移行されていた。
もうどっちでも、いいや。
投稿者 lib : April 24, 2006 09:02 AM