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May 08, 2006
プチエイリアンから見たニッポン
日本に一時帰国した。
平均して年に一度は帰っているのだが、その度に、ちょっとした「プチエイリアン」感覚に陥り面白い。
今回の帰国で気がついたことベスト5は、
1.駅や公園などの公共の場の案内板に、韓国語や中国語の表記が増えた。
「出口」「トイレ」などの簡単なものだが、一年半前に帰国した時には無かった。
それほど韓国人が急増したようにも見えなかったのだが。
単に韓流ブームに乗ってみたのか。
それとも韓国語を習う日本人乗客へのサービスか。
2.公共の場に、ゴミ箱が設置されていない。
これは、かなり前からだった様な気もするが、帰国する度に探し回ってしまう。
危険物を回避するためと、「ゴミは自分で持ち帰りましょう」というコンセプトらしい。
驚くのは皆、素直に家庭に持ち帰っているらしく、どこも綺麗なことだ。
ロンドンでは道路や公園、バスの中、そこら中にゴミ箱が設置されているのにも関わらず、紙くずや犬の糞が散乱しているが。
嗚呼、美しき日本人のマナー。
3.子供連れには割と冷たい?
ゴミのマナーには感心したが、考えさせられる事もあった。
子供と一緒に電車に乗ると、席が一つも空いていなかった。
ロンドンでは、子連れで公共の乗り物に乗れば、即座にどこかの席が空くので席の有無の心配は全くしていなかった。
しばらく立っていたが、席を譲ってくれそうな人はいなかった。
それで気付いた。
日本人は疲れているのだった。
お年寄りや子連れに席を譲らない事を単純に批判する気持ちにはなれなかった。
なぜなら私だって、東京で働いている頃には弱い人たちを視野に入れる余裕がなかったように思うから。
無意識のうちに、「席は譲ってもらえるもの」と思っていた私が甘かったのか。
4.新モードの不在
過去8年間の帰国の度に、ロンドンよりも多い金髪率や、ヤマンバ女子高生の出現で、プチエイリアンを驚愕させてくれたニッポンだったが、今回はこれと言って目立ったモードが見受けられなかった。
全体的にファッションは、更に無難でおとなし目になり、店で買いたいと思う服は見つからなかった。
やはり長引きすぎた不況が暗い影を落としているのか。
次回の帰国には、また何か突拍子もない新モードで、一時帰国者の目を楽しませて欲しいものである。
5.何気に攻撃的
広告や店内放送の騒がしさは相変わらずで、攻撃的な感じさえ受けた。
「癒し」は相変わらずのキーワードだが、
「リラックスしろ」「一息つけ、さあさあ」と攻撃的に言われてもなあ。
投稿者 lib : May 8, 2006 09:17 AM