August 15, 2006
イギリスの森でファミリー・ホリディ
夫方の親戚と、ファミリー・ホリディに行って来た。
4世代から成る、総勢27人の大所帯である。
最年長は義理の両親(80代)、最年少は夫の姪の子供2歳。
(ちなみに先週書いた、メイドさんもこの中に含まれる。
ホリディ先でも子守、料理、自転車に乗れない義理姉を後ろに乗せての移動など、相変わらず大活躍だった)
年寄りも子供もいると言う事で、行きやすい国内旅行となった。
行き先は、ケンブリッジの近くのElveden Forestという「森」。
ここで貸別荘を3件かりた。
森の中を歩くと、ウサギや雉をよく見かけた。
「脱兎のごとく」という表現があるが、ここのウサギは人に慣れているらしく、人間を見ても逃げ出しもしない。
イギリスに来て思ったが、「森」が人々の生活のとても近いところにある。
さすがにロンドンの中にはないが、ちょっと都市の外に出ると、フクロウの住む広大な森が広がっていたりする。
イギリス映画に森が多く登場するのも分かるような気がする。
「ピーターラビット」や「くまのプーさん」は、日本にいた頃はお伽話でしかなかったが、イギリスの森を見て、これらのお話がまさに日常生活の延長線から生まれたことを知った。
そんな事を考えながら歩いていると、
「あのウサギ可愛いなあ。」
「オーブンに入れて、お皿の上に乗った姿はもっと可愛いと思うよ。」
「あのキジ、今日のバーベキューにちょうどいいじゃない。誰かつかまえて。」
などと、親戚達のはしゃぐ声が聞こえた。
そういえば夫と付き合い始めの頃、日本人にも人気の観光地、コッツウォルズに行ったことがあった。
うららかな日差しの中、小川で泳ぐ鱒を見て
「あ、お魚がいる~。かわいい~。」
となごむ観光客達。
その隣で、
「この魚、獲ってもいいのかなあ?獲ってもいいのかなあ?しまった、フィッシュガン持って来れば良かった。」
と騒いでいたのはわがパートナー。
なごやかなイギリスのカントリーサイドが、一気にホラーとなる情景が目に浮かんだ。
夫の狩猟により血の海となる小川、絶叫する他の観光客たち・・・。
お願いだから止めてくれと懇願したあの頃。
しかしチャイニーズの嫁となり、早6年。
これくらいの発想の違いには動じない私である。
適当に黙殺することにする。
カルチャーギャップはいまだにあるが、大家族のいいところは、一人っ子の息子も沢山の人達に可愛がってもらえることだ。
夫方の従兄弟がイギリスに8人、香港に3人。
すでに子供のいる従兄弟もいるので、その子供からみれば3歳の息子はすでにおじさんだ・・・ややこしいが、とりあえず沢山の遊び相手がいて有難い。
おそらく息子に兄弟はつくってやれないので、従兄弟達とずっと仲良くしていてくれればよいなあ・・・と思いつつ、大チャイニーズ・ファミリーの中で頑張る母であった。
投稿者 lib : August 15, 2006 09:00 PM