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October 21, 2006

Productivity

shacho.gif

パソコンのキーボードを人差し指だけで打っている方へ、以下余計
なお世話。

ブラインド・タイプというのは和製英語だそうで、タッチ・タイプ、
タッチ・タイピストというのが正しいらしいですが、要はキーボー
ドに視線を落とすこと無しに、画面をじっと見ながら高速でタイプ
する技でございます。

タッチタイプがどうして優れているか:
- タイピングが一気に速くなり、楽しさすら感じる。
- 手書きするより速く、思考スピードを邪魔される度合いが低くな
る。特に英語の文章を構成している時に顕著。
- Cool。特にIT関連で飯を食っている人にはプロらしさが一段と加
わる。

ちょいと試算。いったい一生に何回キーを叩くでしょうか。例えば
このblog をざっと測ると日本語で2,000文字。日本語なので一文字
に2回キーを叩くとして4,000回。これを毎日続けると、4,000 x
360 =約1,500,000。これを30年続けると45,000,000。一秒に2文字打
つと仮定すると、22,500,000秒で、約徹夜260日分となります。秘書
やジャーナリスト等の場合、商売柄この5倍10倍、いやもっと沢山の
文字を打つでしょう。実にタイピングに数年分以上の長い時間を費
やすことになります、彼女・彼らは一秒に4から6文字を簡単に打ち
ます。相当な時間の節約ができることがわかります。自分が今、ど
れ程のスピードでタイピングできるか、早速測ってみましょう。例
えば:
http://www.typeonline.co.uk/typingspeed.php
wpmとは word per minute で、1 word は5文字で計算します。 2回
やってみました。47wpmと59wpmとでました。一秒に4, 5文字という
結果です。

タッチタイプを練習し始めると、一時的にタイピングが遅くなりま
すので、一ヶ月だけイライラが続きます。ここを我慢できるかそう
でないかが、天下の分かれ目。いまどきですと、様々な練習ソフト
ウェアが発売されています。楽しみながら練習できるようになって
いますので、これで一ヶ月間続け、さらに昼間仕事でキー打つとき
も、きちん教えに沿って辛抱します。

最初は手を定位置に置くことから始まります。これが実に苦痛に感
じますが、我慢我慢。左手の人差し指がF、右手のがJに位置しま
す。FとJのキーだけに突起が付いているのはこのためです。この
位置から手は動くのはせいぜい2センチ程度。あとは指の運動のみで
す。

次に徐々に各キーの位置を手が覚えるようになります。車でいうと、
クラッチとギアの関係みたいなもんで、教習所時代は頭で考えるで
しょうが、路上に出るころにはいちいち頭で考えていませんね。

もう少し上達すると、こんどは手が単語を覚えます。こうなればタ
イピングが楽しく感じてきます。例えば、 confirmation,
suggestion, investigation なんて長めのものでも手が覚えてくれ
ます。タッチタイピストは、confirmationを、一文字づつc, o, n,
f, というように文字のキーの位置を意識しているわけでは全く無く、
単語単位でその運指を体で覚えます。

このレベルまで来ると、思考を書きとめるというどうしても必要な
作業が、思考のスピードをあまり邪魔しなくなります。こうなれば
しめたもので、僕がなぜtouch typeを強くお勧めするのか実感し感
謝することになるでしょう。早速、ビール一杯奢ってください。

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20数年前の日本、個人のパソコンが電話回線・モデムでネットワー
ク接続され始めました。パソコン通信の創成期です。勿論インター
ネットというものは存在しておらず、先進のIT企業がホスト・コン
ピューターを提供し、パソコン通信の実験を始めました。一番人気
のあった(株)アスキーの場合、当時モデムが50台程度設備され
ていました。全国のパソコンオタクから電話がかかってきますが、
50人しか同時にネットにアクセスできないという、今では信じられ
ない時代でした。

僕も300bpsのモデムを入手して参加しました。皆さんのADSLが仮に
2Mbpsだとすると、実に1/7,000の超スロースピードですが、これが
最高スピードだったのです。当時こんな遊びをしていたのはコンピ
ューターのプロか、オタク。パソコンの画面上で知り合って仲良く
なったものの、お互い会った事が無いという、今では普通のことが、
当時実に不思議な体験でした。オフ会呼ばれる飲み会がたまに開催
され、普段画面上でコミュニケートしている仲間が実際に会ってワ
アワア。僕もちょっと怖いながらしばしば参加していました。いき
なりマント着てくる奴とかも居たなあ。

ある日どこかのオフィスでオフ会があり参加しました。そこにほぼ
歳が近いと思われるお兄さん(当時)がパソコンに向かっていまし
た。ネットで面白い書き込みをする人で旧知(画面上で)でしたが、
画面を見つめたまま物凄いスピードでタイプしていました。Cool!
近寄って彼の運指をみて更に腰を抜かしました。なんとローマ字入
力ではなく、50音で打っているではないか。ひゃあ~

帰路、同行した友人と共に誓いました。そしてひと月後にはお互い
にそこそこのタッチ・タイピストになっていました。なんの難しさ
もなく、一ヶ月だけ一時的に遅くなるイライラを我慢するだけだっ
たのです。キッカケが必要だっただけ。なので、機会があれば社員
や人にお勧めしていますが、今のところ僕に勧められてタッチタイ
ピストになったひとはゼロ。あのお兄さんのような説得性が無いん
だなあ。

投稿者 lib : October 21, 2006 12:13 PM

コメント

初めてウェブサイトを拝見し、「社長さん」のブログも初めて読み、本当に楽しく読ませて頂きました。私はマニュアルのタイプライター時代からタイピングしていますので(わっ、歳がばれますね)結構タッチ・タイプには自信があります。今はPCでとっても楽になっていますね。面白いブログ、有難うございました。又これから読ませていただくのを楽しみにしております。

投稿者 アイリーン : October 27, 2006 03:34 PM

タッチ・タイプの楽しさは多くの人に伝えたいですね。インターネッ
ト時代、子供の頃にやっておくのが一番ですね。また駄文におつき
あいください、コメントありがとうございます。

投稿者 Yosh : October 29, 2006 11:11 PM

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