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January 09, 2007

霧のロンドン

mama.gif

年末に家族でポルトガルに行って来た。

出発は、英国全土に濃霧が立ち込めた12月21日。
前日から、各空港でフライトキャンセルのニュースが引っ切り無しに続いていたので、こりゃ、ダメかなーと諦めムードを漂わせつつも、荷造りを終え、床に就く。
当日の朝、ロンドンの我が家の窓の外も深い霧、ニュースでも相変わらず空港の混乱を報じている。
インターネットでフライト情報を調べてみると、意外にも私たちの飛行機は、通常通り運行とのこと。

半信半疑で、霧で見通しの悪いノース・サーキュラーをルートン空港まで車を走らせる。
チェックイン・カウンターで確認すると、「今のところ、遅れの予定はありません」とオレンジ色が目に眩しい制服のお姉さんが言う。これまた拍子抜けするほどスムーズにチェックインできた。

早めにゲートをくぐり、朝食をとりつつ時間を潰したが、予定時刻になってもスクリーンに搭乗ゲートの表示が出ない。
他のフライトも同様で、待合スペース内は混雑してきた。
人々の表情に疲れが見え始めた。泣き出す子供やカメラを抱えた報道陣も現れ、ニュースでお馴染みの「空港で立ち往生する人々の図」が目の前に繰り広げられた。
それまでおとなしくしていた息子も「早く飛行機乗ろうよ、早く飛行機乗ろうよ。」とぐずり出す。

「これは数時間待ち、いやキャンセルも覚悟しなければならないかも・・・・」
と思い始めた頃、突如スクリーンに私たちの飛行機の搭乗ゲートが燦然と表示された。

後光が射して見えたものの、「ゲートでまた待たされるかも・・・」とまたもや半信半疑で移動。驚いた事に、すぐに搭乗が開始された。
飛行機に乗ってからも相変わらずの外の霧を見て、「なかなか動かないかも・・・・」と心配しているうちに、機体は
「ゴゴゴゴゴー!」と爆音を上げ、濃霧の中を飛び立ったのだった。
時計をみると結局、45分の遅れですんだ。

ポルトガルはカラッと晴天、ホテルに着いてTVをつけるとBBCニュースが流れていた。
依然としてフライト・キャンセル続出でカオス状態の空港の映像が流れている。
疲れ切った人々の表情が痛ましい。
私達もこの中の一人になってもおかしくなかったのに・・・なぜか今は青い空の下。

狐につままれたようで、
「どうして僕~は~、ここにいるのだろう~。」
という布施明の歌(古すぎ)が脳裏にうずまく私であった。

ニュースでは、ヒースロー、ガトウィック、スタンステッドの映像が写っていたが、なぜかルートンのことには触れていなかった。ルートンは小さい空港なので、あまり混乱がなかったのだろうか。それとも業界ぐるみで私たちの飛行機が飛んだ事実は闇に葬ろうとしているのだろうか。(そういえば『逃げるように』離陸していたな)

兎にも角にも、濃霧をものともせず果敢にフライトを決行したオレンジ色の憎い奴、eジェットの英断に心より拍手を送りたい。(賠償責任を避けたかっただけと言う説もあるが。でも本当に危険な時は飛ばないでね)

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さて、社長さんも書かれていたとおり、年末に編集部が忘年会を開催して下さいました。
僭越ながら私も、他のブログ執筆者の印象を伸べさせていただきます。

ダーリンは英国人 - とてもお洒落で、素敵なお洋服と着こなしのセンスの良さにいつも感心します。働く女性+主婦の二役を華麗にこなしていらっしゃる印象。

キャリアウーマン - 巧みなトークで皆を抱腹絶倒させてくれる間にも、他人への細やかな気遣いが垣間見えます。芸術的センスと常識、豪快さと繊細さを併せ持った素敵な女性。

社長5年生 - くだけたお人柄で、少年の様な笑顔が印象的でした。IT社長で文才もあるって凄いですね。機械音痴の私にプチアドバイスをありがとうございました。

現役駐在員 - イラストよりもずっと若い、若いけれど落着いていて貫禄があり、誠実そうで、さすが日本経済を背負う駐在員。家庭では愛妻家、良きパパであると思われます。

私 - 脳がヌカ味噌化しつつある、ぐうたら主婦ですが、社会で活躍されている皆さんとお会いできてヌカ味噌に少し風が通りました。今年もよろしくお願いします。

投稿者 lib : January 9, 2007 10:39 AM

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