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February 01, 2007

ポッシュな人々 成金編

career2.gif 
先週の続きです。

「成金 = 最近になって金持ちになった人」は 「古い家柄の特権階級 = 何代か前に金持ちになった人」から嫌われることになっている。

で、最近の 「成金」の象徴は 「ヘッジファンド・マネージャー」らしい。 

新聞によると、某金融機関のシニアパートナーの 「基本給」は年俸で10ミリオンポンド (22-24億円、ポンドと円の為替レートが2円違うと2億円の差!)だそうだ。 
これに、バーーーーンとボーナスが上乗せされる。
(40ミリオンポンドものボーナスを貰った人の記事を見た。もし、今までに 「殺意」というものを感じたことがない人は、この記事を読んでみてください。)

毎年、毎年、巨額の宝くじが当たっているようなものだ。こんなに貰っていてはきっと財産管理に困るだろうな。
(ヘッジファンド・マネージャーの皆さんへ、もし、使い道に悩んでいる場合にはご相談に応じるつもりです。いつでも声をかけてくださいね。)

ロンドンのウエスト・エンドにあるバークリー・スクエアは 「新 スクエア・マイル」と呼ばれている。 「スクエア・マイル」は本来、金融街 「シティ」の別称。
ウォーターフロント地区のカナリーウォーフに銀行がつぎつぎと本社を構え、 「新興 金融街」を形成していたのだが、いつの間にか、こんなところにも・・・。

伝統ある金融街、シティのビジネスマンが 「カナリーウォーフの成金」連中をねたんでいたが、ここで、 「バークリー・スクエアの 『新』成金」の登場でもって、さらなるバトルが展開されているのである。 
これからの進展が見逃せない。
ロンドンで開かれるオリンピック関連用地の不動産ビジネスで、下町のおやじが由緒正しき 「土地成金」などになれば、 「成金」のバラエティがさらに豊富になり、楽しいと思う。

さて、成金に群がる女性たちのウォッチングも欠かせない。
金持ちの男を捜すプロジェクトは 「バークリー・スクエア」で働く男が行きつけのクラブやスポーツジムを中心に行われるらしい。 

「ゴールド・ディガー」 は離婚話の持ち上がっているポール・マッカートニーの 「将来の前妻」ヘザーを罵倒するのに最近よく使用されている 「玉の輿を狙う女」である。

「結婚とは 男の社会的地位と財布の重さに対する、女の顔と若さの等価交換である」
そうだから、64歳の元ビートルズのポールと39歳で元モデルのヘザーとの 「商取引」に不正はなかったと思うけど・・・。

WAGS(ワグス)といえば、もともとはサッカー選手のワイフ・アンド・ガールフレンド(複)で、夫やボーイフレンドの巨額の収入でデザイナーブランドを買いあさる女たちのこと。

で、このごろはヘッジファンド・マネージャーのWAGSが幅をきかせ、ダブルバレルのポッシュな人々を悩ませているそうだ。

ここでの「悩ませる」というのは
「成金のくせに、私たちよりも金回りがいいのを見せつけて、頭にくる行動と買い物をするので腹が立つ」という意味のことを「上品な言い回し」で表現したものである。

「いくらお金持ちといっても、それは商売で築いた財産。代々の名家ではない(お下品な)家族」というのはジェーン・オースティンの小説で出てきたフレーズ。
作品は200年も前のものだが。
でも、200年前の「成金」なら、もう「成金」じゃないだろうね。

ヘッジファンド・マネージャーの皆様も2-3世代、50年もたてば 「成金」とさげずまれなくてすむので、しばしのお待ちを・・・。

あー、庶民でよかった。

申し込み用紙の書き込みも楽だし、新興勢力の財力に追い立てられる余計なプライドもないしね。 もちろん、成金なんて呼ばれることもなし。

プライベートヨットで開かれるサントロペのパーティなんかに興味はないよーだ。

(本当です。強がりではありません。決して、悔しまぎれの強がりではありません)

(・・・もう一度、念のため申し上げますが、羨ましがっているのではありません・・・)

投稿者 lib : February 1, 2007 09:38 AM

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