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March 31, 2007
日本から飛んでくる電子メールの件名に【至急】とついたのがやた
ら飛び回ることがある。オリジナルに返信するものだから Re:【至
急】 Re: Re: Re:【至急】 となり、至急という文字がメールソフ
トの上から下まで占領することになる。この極太の括弧を大量に見
させられるのは、どうにも耐えられない。
英国人から [Urgent]とついたメールを受け取ることは、スパム以
外にはまずありえないし、僕もそのようなメールは少なくともここ
5,6年は送った記憶が無い。日本人は至急という単語が好きなの
だろうか。
至急なのであれば、電話や即時打ち合わせにて解決せしめるべき一
件なのを、メールでやるものだから、こうなってしまうのだろう。
CC:を複数に出したいのであれば、To:の当事者と電話で話して決め
た、その結果だけを流せば事は足りるはずである。そもそもCC:で
送られてきたメールは即ごみ箱、という人を僕は何人か知っている。
気持ちはわからないではない。
あまりに読み手の感性を無視するメールが増えてくると、こっちも
おちょくってみたくなる。【すでに至急ではなくなったよね】とか、
【以前は【重要】だったが今では些細なことになった】とか、【こ
いつはひとつ、まったりとやってくれい】とか。
メールソフトによっては(殆どそうだが)、重要度 (Priority)の
設定ができるようになっている。受け手には一々重要フラグがつい
ているが、内容が殆ど無いに等しいものも多数ある。更に救われな
いのは、メールソフトの設定により、全てのメールの既定値を最重
要に指定している人も僕は何人か知っている。
以下は好みの問題といわれればその通りなのだが、当社社員には、
なるべく HTML等のような色をつけたり文字サイズを指定できるよ
うなフォーマットではなく、Plane Text でメールを送るように勧
めている。事実、HTMLフォーマットで送ってくるメールで装飾がさ
れているものや、その必要があると認められるものは僅かだ。なの
でPlane Textで十分。サイズは最小だし、環境にやさしい。
通信技術屋としてProfessionalな香りもする。仮に【至急】なんぞ
つけたメールを送った社員がいたら大体は説教部屋に連れて行かれ
ることになるだろう。今のところ、これで説教くらった社員はいな
いが。
投稿者 lib : March 31, 2007 10:44 AM