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June 14, 2007

職場の困ったちゃん 男性編

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どの職場にも 「困ったちゃん」が存在する。

私は基本的には愛想のいい女なので、日ごろつきあいのない同僚にも、こちらから積極的に近づいて、まんべんなくおしゃべりするように心がけている。
が、さすがの私も、できれば避けたい、という同僚が何人かいる。

うちの困ったちゃんの筆頭は2005年8月23日のブログ「薫の君」こと 「鼻曲がりちゃん」だろう。この人は学生時代にエルトン・ジョンと同級生だったそうだ。
・・・それがどうしたと言われそうだが。

この人のそばでは自然と 「息を止める」ようになったが、給湯室なんかでコーヒーをいれている時に彼が来るとちょっと困る。
給湯室では同僚に対する礼儀として世間話、つまり天気とか電車の遅れとかガーデニングの話をしなければ失礼だろう。私はヨガの達人ではないから、息を5分間止めたままでにこやかに対応する、というのは無理だ。

彼がその場からいなくなっても、慌てて深呼吸なんかをしてはならない。しばらくは 「残り香」があるので、せっかく息を止めていた努力が無駄になるからだ。
何も考えずにコピー機の前に立ち、(うっ、今まで彼がここにいたんだな・・・)と思い知らされることもある。

どんな感じかというと、枯れた花を入れたままの花びんを1週間そのままにして、中の水を捨てるときの匂いを思い浮かべてもらうといい。
ガールフレンドがいれば、どうにかしろと言うだろうけど、あれではガールフレンドは・・・むずかしいだろうなあ。温厚そうで感じのいいおじさんなのに・・・。

私は他人にアドバイスするときには、はっきりと物を言うことにしている。
寒い日にボスがニットのベストをスーツの下に着てきたときには、
「うわー、爺臭い。奥さん、それ見て止めなかったの? 止めなかった? もしかして奥さんから愛されてないんじゃない?」と 「正直で親切なアドバイス」をした。

でも、「鼻曲がりちゃん」には言えないよね、「息ができないほど臭いんですけど・・・」なんて。

ちなみにボスは 「うるさいな。寒いんだ。放っておいてくれ」とか言っていたが、それ以降、その爺臭いベストを着てこない。
アシスタントとして適切な助言 (爺臭い、と何度もはやし立てること。いじめの形を借りてビジネスマンとしての自覚をうながすこと)が取り入れられて幸いです。

ある同僚は生まれが謎に包まれている 「わけがわからんちゃん」で、おまけに記憶力と識別力にひずみがある。

「僕の母親はハワイにいた日系人」と言っていたが、別の日には 「父親がシンガポールにいた日本人」だったりして、家系図に混乱が見られる。
全然、日系には見えないけどねえ。

それにしても、
―――私のことを 「アキコ」と呼ぶのは止めてください。

昔、アキコという日本人のガールフレンドがいたらしい (本人談)が、2年近くも 「アキコ」と呼ばれ続けている私の身にもなってほしい。何度も訂正しているのだが直らない。
最近は 「アキコ」と呼ばれると聞こえなかったふりをすることにしている。で、
「アキコじゃなかったな、誰だっけ・・・」
と私の名前を思い出そうとする。思い出したあたりでは、私は10メートル先を歩いているので、もう一度聞こえないふりをして相手にしないが。
たぶん、まだ、その女に未練があるのだと思う。知らないけど。

ささやき声の 「聞こえないちゃん」もいる。
声が小さくて、ささやくように話し、自分のジョークに自分で笑うので、

「ボソボソ、ボソボソ、ふふ、ふふふふ (自分のジョークに笑っているらしい)ボソボソ・・・くすくす、ボソボソ・・・」という感じだ。

私は会社の着席式のパーティで彼の隣になったことがある。
前菜からデザートまでの1時間、ずっと、ボソボソ、ふふふ、くすくす、とささやかれて、 
(次回は補聴器を持ってこよう)と思ったものだ。
何を言っているのか聞こえないので、何で笑っているのかさっぱり理解できない。それでもしっかり相づちを打って、ところどころで笑ったみせたのは自分でもプロの技だと思う。
コーヒーがサーブされたら、速攻で席を立った。

仕事はできる人たちなんだけどねえ・・・。困ったもんだ。

投稿者 lib : June 14, 2007 12:16 AM

コメント

もうかれこれ6ヶ月くらい、このサイトを見つけて以来愛読しています。初コメントです。ずばりと言う率直なコメントが大好きです!私もけっこうずばりと言う方ですが日本人からはけんえんされたりしますものね。でも、わかりやすい人、正直な人大好きです。いつも、ブログに楽しませていただいています。ありがとうございます。

投稿者 su- : June 17, 2007 02:50 PM

私はサイボーグなので、右耳の後ろに 「切り替えスィッチ」がついています。イギリス人には 「ジジくさー」と言いますが、日本人には 「今日は落ち着いた感じですね」と言い、ビジネスモードに入ると 「ん、まー、鈴木部長、シックな着こなしがおしゃれですことー」に切り替わります。全然、正直ではありませんね、私、ハイ。
この他に、強欲な露天商、しつこいナンパにいちゃんには 「ズケズケモード」にして、目盛りを 「最強」にして、対応します。
「正直」ではありませんが、 「臨機応変」を心がけています、ハイ。

投稿者 十貴川 洋子 : June 20, 2007 01:01 PM

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