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June 28, 2007

ベネフィット生活

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今日も地下鉄でまた会ってしまった。
「これからホームレスのシェルターにいきますが、その前に暖かい食べ物が食べたいので、
お金を恵んでください。」と地下鉄の各車両に廻って、演説?してお金をもらっているホームレスA君。
いつも感心する。
みんなにしゃべりかけるのは、大変な勇気だ。
しかも、1車両3カ所で同じ事をしゃべっている。
地下鉄は10両程度あるのだから、1本廻るだけでも大変な労力だ。
そして、根気のいることだ。
常々思うのだがこんな人をセールスにスカウトしたら、どーかな??って。
だって、その勇気と根気をもってすれば、いつか大きな仕事がとれるのでは?と思う。

しかし、スカウトされないのは、仕事としてやりたくないのだろうなー。
彼を見かけるのも毎日ではないし、気まぐれに働かしてくれるほど、会社は寛容でないものね。

統計によると彼のようなホームレスにお金を寄付する人が多いらしい。
そう聞いて人々を見ていると、「つい」という気持ちでお金をあげている人をよく見る。
ある広告では、お金をあげないでください。とあった。
それは、政府はしっかり彼らの面倒をみています。あなたがあげるお金で彼らは薬や酒を買います。
といった内容だった。

私は、このような人にはお金をあげた事がない。
だって、私はイヤ事、辛い事を耐えて1ペンスを、1ポンドを稼いでいるのよ。
だったら、あなたも何かして稼いだら?というのが、私の冷たい意見。
だから、地下鉄で音楽を演奏して人にはお金をあげるし、
ホームレスが自立のために売っているビックイッシューは買う事もある。

しかし、我が家の2階に住んでいるシングルマザーは、セールスマンにもなれない、
何もせずにともかくベネフィット受けまくりのママだ。
そのママ、今回もオサガワセをしてくれた。
何て言ったって自称アーテイスとだから、いろんな物を拾ってきては作品?を作っている。
拾って来たが使えない場合は、リサイクルといって何処かに持って行ったり、我が家の道沿いの塀の前にだし、欲しい人に持って行ってもらう。

今回もみかん箱程度の大きさの頑丈な木枠の箱を拾ったが、使用しなかったのでリサイクル気分で道に出していた。
しばらくして警察が我が家を訪れ、「外にある箱はオタクのですか?」と聞いたので、
多分シングルマザーだろうと答えた。なんで警察?と思っていたら、実は、その箱には「爆発物在中」と書かれていたのだ。それを見て、誰かが通報をしたらしい。

この時制、この言葉はあまりジョークにならない。
警察は、シングルママに確認をすると、「棄てたのは、私だけど?何か問題?」と聞く。
しかし、警察官はまじめで少し怒った顔で、
「こういうものを道にださないように。この時期、、、、、、、」とお叱りを受けていた。
さすがのアーティストも警察官には、歯向かえない。ははー。
しかし、この箱は今での我々の玄関前に置いてある。
シングルママいわく、「だって、こんなに頑丈なのだから、棄てるのもったいないでしょう。誰か貰ってくれないかしら??」と棄てる気持ちはない。
しかし、我々にしてみればこんな刺激的な文字が入った箱は、早く処分してほしい。

早3週間。箱は誰も持ち去らず、そのまま置きっぱなしだ。
車を持つ我々に処分しろ?!ということなの? たぶん、そうなのだろう。
さすが、要領のいいママだ。もしかしたら、ママは人を使えるマネージャーになれるってこと??

投稿者 lib : June 28, 2007 01:17 AM

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