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August 22, 2007
LIB Thorpe Park
ソープパークという遊園地に行ってきた。・・・というか、連れて行かれた。
「日程は来週の土曜日。雨天決行」と友人からのお達しだ。
(晴れるといいな。でも天気がいいと混むし・・・)と思いながら、待望の (でもないけど)土曜日。朝の雨が上がり、やや暗めの曇り空が広がっている。
「さー、乗るぞー」と盛り上がる友人。
「ローラーコースター、好きだって言ってたよね?」と確認される。
「ローラーコースターの上で生活してもいいくらいに好き!」と豪語していたからだ。
しかし、どこかのアメリカ人が、ローラーコースターに乗ったまま17日間寝泊りして、ギネス世界記録を達成したというニュースを聞いて、そのくだらなさぶりに腰が抜けた。・・・今後は口を慎むことにする。
ちなみにギネスで記録を立てるためには、トイレ、食事、睡眠の時間やその取り方に細かい規定があり、それを順守しなければ正式認定されないそうだ。
ギネス社よ、そんなルールを作っている暇があったら・・・。
「この遊園地ね、絶叫マシーンで有名なんだよ」
絶叫マシーン? 懐かしい響きがする。・・・って最後にローラーコースターに乗ったのはいつだっけ? もしかして、20世紀末だったかも。
私はやっと、自分の無鉄砲さに気づいた。それで他の友達から 「年寄りの冷や水」とか言われていたのか・・・。
駐車場からは、まっすぐ真上に上がり、そのまま真下に降下する釣り針のような形のマシーン、Stealth が見えてきた。
「うわー、ワクワクするねー」と友人。
「うーん、そうねえ・・・。あまり、ワクワクしないなあ。なんだか・・・」と煮え切らない態度に変わった私。
入場料は大人が32ポンド。さらに7ポンドとか9ポンド払えば、待ち時間は短縮。
高い金を払って、長い列に並び、わざわざ恐怖を経験する。人間ってバカだ。
いや、バカなのは何も考えずにここまで来た私かも。
入場券売り場では家族づれもいたが、 「カバお嬢さんのサファリ」だの、 「ミスターモンキーのバナナ乗り」 といったお子様向けのエリアと絶叫マシーンのエリアは別々だ。
「ここまで来て、いまさら怖いなんて言う 『素人さん』はいないよね」と不敵な表情の人々が並んでいる Colossus。
「振りまわされて、めちゃくちゃにされたいの、私」みたいなティーンエイジャーで一杯の Nemesis Inferno。
それぞれの絶叫マシーンには不気味な 「テーマソング」があり、恐怖と興奮をかき立てる。
「まだ引き返せる」という気持ちと 「ここで引き下がったら、 『負け犬』の烙印を押される」との思いに引き裂かれる。
「オーホホホホ。私にはね、怖いものなんて、なーんにもないざますよ!」と、いつもハッタリをかましている私には、
「いやーん、アタシ、こわーい」などと小娘のようなことは口が裂けても言えないし。
(あの直線が3秒、上に登るのが4秒。落下するのが2秒。で、怖い思いは終わる)
と、なんとか気を静めようと分析モードに入るが、
(命綱である安全ベルトが壊れてしまったら、どうしよう? イギリス人に比べて、お尻の小さい私だ。ベルトがあっても座席からすべり落ちてしまうかもしれない)
妄想が妄想を呼ぶ。そして、ふと気がつくと一番前の座席に座らされている・・・。
絶叫マシーンといっても、絶叫の仕方はいろいろだ。
Stealth は出発の瞬間にキャーという叫び声が上がっていたが、2秒以内に時速125kmに達する速さのせいだ。 は、速いのなんのって・・・。で、62.5mの高さまで登るとひねりが入っての急降下。さすがに心臓がバクバクした。
変わっているのが、 Detonatorで、30mの高さから椅子に座ったままで真下にストンと落ちるもの。行列から眺めていても、誰ひとり叫ばないので不思議だったが、5Gで落ちるせいか声が出ない。みんなポカーンとした顔で地上に降りてくる。私もアホ面になっていたはずだ。
その日は5種類ばかりの絶叫マシーンを堪能。でも、もう当分、遊園地はいいや。(結構こわかった、ってことだ) アドレナリンが枯渇したわい。ふう・・・。
投稿者 lib : August 22, 2007 11:43 PM