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September 20, 2007

教師の敵?

teacher.gif
新学期早々風邪を引きました。そういうわけで、今日は「風邪」についてお話したいと思います。

一体、教師の仕事と風邪に何の関係があるのか?これが大有りなのです(少なくともうちの学校では)。

実は学校という場所は雑菌の巣窟です。必然的に風邪を非常に引きやすい環境なのです。では、雑菌が主にどこからやってくるのか。それは何を隠そう生徒たち。子供っていつどこで何を触ってくるか分からないもので、実際観察していると、食べ物を食べた手であちこち触ったり、うちのクラスでも自分の制服で机の汚れをごしごし拭いたり、、、。ちなみにその制服が毎日洗われることはないでしょう。親の衛生管理や躾がなっていないと言われたらそれまでなのですが。

正直に申しますと、イギリスは湿度や気温が年間を通して低いせいで日本ほど物にカビが生えたり、すぐに腐ったりしない。そのせいなのか、子供に限らず、どうも社会全体の衛生観念が日本よりも低いような気がするのです。それに加えて、お世辞にも綺麗で環境のいい地域とは言えない東ロンドンの一部の地域、特に食べ物を扱うマーケットがある場所は道端にゴミが目立ちます。悲しいかな、周辺に住む私の生徒たちも道にゴミが落ちている環境に慣れきっているんですね。うちの校舎の廊下にチョコレートマフィンが落ちているのを見たときは一瞬目を疑いました。最近ではサンドイッチが落ちていても驚きませんが、、、。と、自慢にならないですね。拾いましょう、生徒達!

さて、そういうわけで私の勤務校は目に見えない様々な菌が飛び交っているのです(と半ば決め付け?)。さらに不幸なことに、築10年というロンドンでは新築の部類に入る我が校舎は、防犯と安全のために窓が全開できないようになっています。教室によっては立て付けが悪いせいでその窓すら開けられないこともあります。実際に私の教室(こちらでは教師ではなく、生徒が授業ごとに部屋を移動します)も去年までは二つある窓が両方とも壊れて開かないことがほとんどでした。

皆さん、想像してください。初夏の暑い日、生徒30人(プラス雑菌軍団)、クーラー無し、窓開かず、あるのは小さな扇風機一つの環境を。そしてそこで100分間の授業がおこなわれることを(驚くことにこれが我が校の一時限の長さです)。

、、、息ができません。

実際、授業が終わった後の教室は人のにおいで溢れたサウナのようです。一回部屋を出て入りなおすとわかります。ロンドンで地下鉄(特に混雑時のセントラルライン)に乗ったことのある人はあれと似たようなものだと思ってください。冬はまだましですが。

このような環境で一度誰かが風邪を引くともう止まりません。一人、また1人と風邪は急速に広がっていきます。同僚の間でも同様です。私も何度うつしうつされたか。しかも声をたくさん使う仕事なので、少しでも水分補給を怠ると、疲れた喉が大抵先に細菌にやられます。風邪をあまりひかない自信のあった私も教師になってからは教師の商売道具(?)である声が出なくなり、欠勤せざるを得なかったこともありました。特に学期末、心身の疲れの溜まる時期は風邪の全盛期で毎回欠勤者が続出します。欠勤者の表に10人以上の名前が連なることも少なくありません(全ての人が風邪で欠勤とは限りませんが)。まぁ、ここはイギリス。「具合が悪くて人にうつすくらいなら休むべき」という暗黙の了解があるので案外皆あっさり休んでいるのかもしれませんが。実際、私が風邪の治りきらないまま学校に出たとき、欠勤者のために代理の先生を手配する役職につく同僚に「駄目じゃない、帰って寝なさい!授業は心配しなくていいから!!」と帰されたことがありました。有難いことなんですが、日本だと「這ってでも行け。任務を全うしろ」という考えが根底にあるような気がしていたので驚きでした。

ちなみに同僚の話では、教師は最初の3年間、免疫がほとんどないため特に風邪を引きやすいそうです。教師4年目の私は果たして丈夫になったといえるのか謎。

一体、今年も何回風邪を引くことになるのか、、、。表でもつけてみようかな、とふと思った私です。

投稿者 lib : September 20, 2007 08:10 PM

コメント

月子さまへ
うちの旦那も最前列でセミナーを聴いていたとき、講師の唾がとび、インフルエンザにかかり大変な思いをしました。
そうです。風邪のときは、みなさまのためにお休みしてくださいませ。また、アンダーな学校情報楽しみにしています。
みどり

投稿者 みどり : September 25, 2007 10:07 AM

コメント有難うございます。
インフルエンザとは、、、だんな様大変でしたね。私も人にうつさないように気をつけます、、、。

そういえば、妊娠中の同僚がChicken pox(水疱瘡)を生徒からうつされることをかなり恐れていました。彼女にとっては赤ちゃんの命にも関わることですから、水疱瘡治りたてで登校してきた生徒との接触を必死に避けていたのを思い出します。

投稿者 月子 : September 26, 2007 07:36 PM

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