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December 13, 2007
ロンドン案内 その2
日本から遊びに来た友人をミュージカルに連れて行くことになった。
レスタースクエアにある 「当日券 半額チケット売り場」で、彼女が選んだのはサヴォイホテル横のサヴォイシアターで「屋根の上のバイオリン弾き」だった。
55ポンドのチケットが手数料込みで30ポンド。
ふたりとも題名は知っているが、ストーリーは知らない。
「えーと、ロシアの話だよね?」と友人。
「ユダヤ人一家の話じゃなかったっけ?」と私。
――― ロシアに住むユダヤ人一家の話でした。
登場人物は多いのだが、ほとんど 「一人舞台」という感じで主人公がどんどん話を進めていく。主演の俳優は本当にチャーミング。日本でも有名な老俳優がロングランで演じていた覚えがある。
次は紅茶だ。
紅茶にまったく興味がなく、イギリスに住んでいながら、紅茶を飲むのは年にほんの数回という私と違い、友人は大の紅茶好き。
まず、紅茶の殿堂(?)フォートナム・メーソンに連れて行く。
彼女に 「特大サイズ」缶の 「ブレックファストティ」をおみやげにしたことがある。当時、深緑色だった缶のデザインは変わり、あのデカサイズはなくなってしまっていた。
ここでお土産用に10個も20個も、いや30個も40個も買っていく日本人は多い。
そんな客にお土産用に小分けする小さい袋を渡すのを拒否するのを見たことがある。
「ケチ」 「老舗のくせに不親切」 「袋なしでみやげを渡せって言うのかい」と思った。
私だったら、 「あ、そう」と10個なら、1個ずつ10回に分けて買い、そのたびに小袋を貰う、という、いやがらせで対抗してしまいそうだ。
最近はどうなのだろう? 顧客サービスが向上しただろうか? それとも、 「ほーらね、資源を大切にしましょう」と袋をくれないままなのか? ご存知の方はご一報ください。
このあと、コベント・ガーデンの 「ティーハウス」が続いた。
ここでも、私は彼女に 「キワモノ紅茶」を何度かおみやげにしている。
「キャラメルティ」とか、 「サマー・プディング」とかね。でも、紅茶好きには、キワモノより、伝統的なフレーバーのほうがいいらしい。
ま、そうだろうね。コーヒーが好きな私も 「ブルーマウンテン-猿の腰かけ風味」なんか貰ってもうれしくないだろうし。
彼女はこのほかにも普通のスーパーで、「イギリス庶民が飲む日常の紅茶」も数箱お求めになった。
紅茶が好きな人は 「粉モノの乾きモノ」も好きらしい。つまり、小麦粉でできた 「パン」「ケーキ」「ビスケット」。これまた、私には興味がない食物群だ。
友人は「スコーンが食べたい」と言う。はずかしながら、イギリスに10年以上も暮らしながら、スコーンを買ったことがない。
昔、どこかのカフェで一度だけスコーンを食べたが、あまりの 「粉くささ」に口の中がパサパサになって、喉がつまりそうになり、パニックを起こしそうになって以来、
「嫌いな食べ物」のカテゴリーに入れていたのだ。
しかし、遠来の客のために、一肌、脱がなければならない(大げさ)。
(プレーンに、チーズ入り、ドライフルーツのもあるな・・・)と生まれて初めてスコーンの棚の前に立ち、悩むこと数分。
――― 悩んだら、とりあえず、基本、という法則でプレーンを買って渡した。
スコーンと 「クロテッドクリーム」による、 「クリーム・ティ」と体験してもらうために、友人をコッツウォルズに送り込むことにする。
友人の 「イギリスで食べたいもの-リクエスト特集」を聞いていると、 「紅茶に興味なし」 「粉モノの乾きモノを食べない」 「ローストビーフより韓国焼肉を好む」私がなぜイギリスに住んでいるのか、という疑問が湧いてくる。・・・・なぜかしらん?
PS. 全然関係ない話。 マリー・アントワネットの真珠の首飾りが落札最低希望価格に届かず、競売が成立しなかったそうだ。ギロチンにかかって死んだ女性の 「首」飾りなんて、これ以上縁起が悪いものも考えられない。私なら、お金もらっても所有したくないね。
投稿者 lib : December 13, 2007 06:23 PM