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February 20, 2008
英国のバレンタインと義理チョコ(coco)
英国のバレンタインは、男女どちらからでも愛を告白していい日。
まあ、多くはカップルが贈り物や食事をするイベント日となっている。
贈り物は花やチョコレートがポピュラーのようだ。
この日をすっかりビジネスにしようと、スーパーマーケットではピンクのシャンパン、赤いバラ、赤やピンクのパッケージに包まれたチョコなどの食品がつまれ、ある一面がピンクとなり、
誰でもがバレンタインを意識する。
当日の道端では、母の日のカーネーションのようにバラが高い値段で売られていたりもする。
それでもバレンタインの夜では、それらのバラの花が売り切れとなり、
みんなバレンタインで出費をしているようだ。
レストランは、特別バレンタインメニューが主流で(もちろん値段も特別)、何処も混んでいる。
ダーリンは、その昔はレストランに連れて行ってくれたが、 高いし、混んでいるという理由で、最近は家でちょっと腕をふるった料理を用意して過ごす事が多い。
ダーリンも釣った魚には餌を与えてくれないようで、ロマンよりも現実的になったということかな?
結婚生活が10年も過ぎると何処の家もこんなものかしら??
しかし、今年はダーリンの他にもバレンタインのカードとプレゼントをもらったのだ。ルンルン。
会社の向かいの事務所にいる23才のシャー君からだ。1985年生まれだ。キャっ、かなり年下だ。
英国生まれのパキスタン人で、欲目でみるとF1ドライバーのハミルトン君に似ている。
おっと、歳も同じだ。
彼とは、毎日顔を合わせる。
彼は大概が煙草ブレークでブラブラしていて、私はトイレに行くときに出会う。
会えばたわいのない会話だ。天気、会社の仕事等、時には、からかって、
「あ、また煙草?あなたはいった何時働いているのかしらねぇ?」と言ってやる。
バレンタインの数日前に、「今度のバレンタインには、君の会社のガールズにチョコレートをあげるからね。」と予告はあった。
当日、用事があり昼頃に会社につくと、「これもらいましたよ。」といって同僚が私に渡してくれたのは、
カードと小さなチョコレートが沢山入った何処にでも売っているチョコボックスだ。
あ、本当にくれたんだ。と思い、何気なくその箱の後ろを見ると値札が貼ってあった。
「2.99ポンド(約600円)」。うーん、まだまだ若い。
こんな感じだからシリアスなプレゼントではない事がわかるが、カードもあった。
カードには、
Dear Coco
You always make me laugh &smile-and my day seems to go faster when I see you,
With lots of lave ×××
Shelr
意味は、こんな感じかしら?
「親愛なるココ。
あなたはいつも私を笑わせてくれる。あなたに会う時は、私の一日が早く過ぎるようだ。
愛をこめて。シャー。」
慣れない人がこれを見たら、もしかしたら、ラブレター?ってウキウキしてしまうけど、
「With lots of lave ×××」。まあ、これは親や兄妹にも使う常套句。
「草々」みたいに習慣でつい、書いてしまうってやつです。
Loveの後の、××は、時に×◯×◯などとも書き、×はkiss、◯はhug(抱きしめる)と言う意味でこれも常套句。もともとは×は十字架と言う意味があり、誠実を意味したとか。(余談)
まあ、いい事が書いてあったので、さっそく向かいのドアをノックすると、昼時で食事中だ。
彼のボス(といっても30才ぐらい。この人がちょっといい男だ。)がドアを開けてくれて
「どうしたの?」と聞くので、「シャーがチョコレートをくれたのでお礼に来た。」と言うと
「どうも彼は、このビルの女の子、全員にチョコレートをあげていたみたいだよ。」と
ボスが笑いながら言った。
「なるほど、なかなか優しい人だね。」といい、
ランチを食べていたシャー君に向かって「ありがとうねー。」と言った。
数時間後、またいつものように煙草を吸って一服していたシャー君に会ったので、再度お礼をいい、
またいつもの癖でからかいたくなり
「そうそう、チョコレートの後ろに値札がついていたよ。知ってた?」と暴露してあげた。
「えーーー。しまった。でもカードの方が高かったんだよ。3.5ポンドもしたんだ。」と
若さ溢れる回答をしたシャー君。
爽やかな23才だ。こんな義理チョコならもらっても楽しいよね。
しかし、こうしてブログのネタにされてしまったことは、想像もしないだろうなー。
投稿者 lib : February 20, 2008 02:13 AM