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March 11, 2008
マザーズ・ディ
先週の日曜日(3月2日)はイギリスの「母の日」だった。
その前の週、学校から戻った息子は、私の顔を見るなり
「来週の日曜日は母の日だよ、知ってる?」
と聞いてきた。
そして息子は、
「ヒヒヒ……」
と企んだような顔つきをして、傍にいた夫に耳打ちした。
「母の日のために、学校でプレゼントを作っているんだ、でもマミーには言っちゃだめだよ・・・」
……あの、全部筒抜けなんですけど…。
言い終わると、こちらを向いて、ニカーっと笑い、再び夫に
「あのね、カードとバスケットを作っているんだ……。でもマミーには言っちゃだめだよ…」
……3メートル先まで聞こえそうな声で「内緒話」をしている。
どうやら、人の耳の側で話せば、どんな大音量で話しても音は全て耳に吸収される仕組みだと思っているらしい。
こちらを見て、ニヤニヤしているので、なんか言わないといけないかなと思い、
「何話してたの~?マミーも聞きたいな~」
などと、わざとらしく息子に聞いてみると、
「I’m not telling you~♪ Because Mrs ○○(担任の先生の名前) told not to tell Mummy~♪ 」
君……全部言っているようなものなんですけど……。
5歳児がこんなにバ…、いや無邪気だとは思わなかったが、気持ちは嬉しい。ここは私も大人、何も知らない振りを通すことに決めた。
それにしても、カードは分かるが「バスケット」まで手作りしていると言ってたな…
バスケット… よく観光地に売っている「手作り工房」とか書かれた札がついているようなバスケットだろうか?
「竹細工」や「籐細工」のバスケットは、マレーシアのお婆さん達がせっせと青空の下で作っているイメージがある。
5歳児たちがあんな高度なスキルを一週間で習得できるものだろうか。
いや無理だ…。少なくとも、自分の名前さえもミミズの這ったような字を書くうちの息子には到底無理だろう。
「バスケット」の謎を残したまま、母の日が近づいてきた。
ちなみにその間も息子は、毎日学校から帰ると夫に
「今日も学校で母の日のバスケットを作ったんだ~」(筒抜け)
と耳打ちした後で、私に向かって
「I’m not telling you~♪ だってミセス○○がマミーには言っちゃだめだって言ったも~ん♪」
とご丁寧に報告してくれた。
ここまで焦らされれば(?)否が応にも期待が高まるというものである。
母の日前の金曜日。息子を学校に迎えに行き、いつもの様に何気なく息子のランチバックを持つと、はっとした息子は
「マミー!中を見ちゃだめだよ! だってミセス○○がマミーは日曜日まで見ちゃいけませんって言ったもん!!」
と私から奪還した。
……何が入っているか言っているようなもんなんですけど……
家に着いてから、息子は「謎のバスケット」を家のどこかに隠したらしい。
夫が帰宅すると、またもや耳打ちした後、夫の手を引いて「隠し場所」に連れて行き、「ブツ」を見せているらしかった。
「お~すごいな~。マミー、きっと喜ぶよ~」
夫の声が聞こえた。(注:私の夫も声が大きい)
親子ともに、全くの「ネタバレ」状況だが、「大人の私」はまたもや知らない振りをして
「何を隠したの~。マミーも見たいな~」
などと言ってみた。
「だめ、あとふたつネンネしたらね!」
いつもはこっちの台詞をぴしゃりと返されてしまった。
さて、日曜日当日…
息子がくれたバスケットは竹細工でも籐細工でもなく、↓の様なものでした……
「写真」
※ 巷のブログの技術革新の世界から著しく取り残されている当ブログ。今回初めて写真を入れようと、「きっとやってみればわかるわ~」などと軽く考え試みたところ、どうやるのか分かりませんでした…(涙)。(バスケットを文章で描写するのが面倒だったという噂もあり)というわけで、「写真」と文字で代用し、気持ちだけ表現してみました。どなたかやり方教えてやってください…。
投稿者 lib : March 11, 2008 04:28 PM