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July 02, 2008
おばあちゃんの葬儀で。<その2 Who knows? >
我々は、葬儀の前の日に到着した。
到着してすこしゆっくりした後に、「おばあさんの顔を見に行く?」と義理ママがダーリンに聞いた。
この意味は、遺体が葬儀屋にあり最後のお別れをしたい人はここで対面できるということだ。私は好奇心(ちょっと不謹慎かしら?)もあって、もちろん同行することにした。
アメリカのTV番組で、葬儀屋が舞台となる「6 feet under」でみた光景のように西洋風棺桶のふたがあき、遺体が横たわっている。顔だけがだされ、ベールがかけられている。身体は白い寝袋のようなものに包まれており、なんだか小さく見えた。ドラマの中では、棺桶がディスプレイされている部屋があったが、それは見当たらなかった。
おばあちゃんの顔は少しだけ化粧がされていて、寝ているようにも見えるが、やはり顔がこわばって怖い感じもあり少し不気味な印象。
葬儀屋から帰り、義理ママになんて言えばいいのだろうかと思った。ママのお母さんが亡くなったのだ。残念ね。では言葉が足りない。こんな時は、どういわれるのが、当事者は救われるのだろうか。
最初に口をついて出たのは、「おばあちゃんの顔に、化粧がされていたわね。」と切り出すと、ママは「本当ね。ねえ、奇麗な死に顔よね?95歳にはみえないくらい若いわよね?」と。そうか、そういってほしいのか。となんだかポイントが見えた。ホッ。
我々はリビングルームに座り、ママは奥の台所でお茶の用意をしていた。
リビングルームは、玄関の隣にあり大きな窓がある。何気に外を見たダーリンが、「あ、誰かきたよ。」と言った。私も窓をみると誰かが玄関に向かってやって来る影が見えたので、ママに「訪問者よ。」と伝えた。葬儀の前なので、近所の誰かがお悔やみを言いに来たのだろう。ママが玄関に行き、ドアを開けると誰もいないという。
「え?!だって確かに来たわよ」私も玄関まで行き、外を見たが確かに誰もいない。でも、確かに見た。「白い上着とズボンをはいた女性の老人だったわよ。」と私が言うと、みんなが一瞬黙った。
まさか、おばあちゃん??、ママは我々の勘違いでしょう、と言ったが、ダーリンは人の影を見たし、 私も人の身体の一部と影を見た。しかし、ママは自信を持ってこう言った。「だっておばあちゃんは、この家の場所を知らないわよ。だから間違いよ。」と相手にしてくれない。でも、私もダーリンももしかしたら??おばあちゃん?なんて思ってしまった。不思議な現象だが、恐さは感じなかった。
実は、私の父が亡くなった時も変な現象があった。葬儀のため、嫁いだ妹も戻り、家族が集まって寝ていると、ママが明け方に眠りながら声を高らかにして笑いだした。私と妹は起き上がり、ママがショックでおかしくなったのかと恐れたが、後でママに聞くと、夢の中で、自分の父親と父の父が来て、「連れて行くからね。」と言って、3つの火の玉が天に登っていたそうだ。
それを見て、喜んでいる自分がいたそうだ。
超自然現象か、はたまた思い違いなのか、Who knows? ってことでしょうかね??
投稿者 lib : July 2, 2008 12:07 AM