« バブルの崩壊 その2 | メイン | 義理ママ孝行 »
November 15, 2008
心温まる午後。
今日はFlexible Fridayというプロジェクトの一環で、私の学校周辺にある歴史的建造物や歴史的人物の石碑などを見せに7年生を学校の外に連れて行きました。
私の担当するプロジェクトは私の学校のある東ロンドンの歴史を学ぼうというもの。普通の歴史授業と違ってクラスサイズが20人と小さいこともあり、普段できないアクティビティをたくさん取り入れています。
今日の「Walking Tour」(徒歩で名所を色々回るツアーをよくこう呼びますね)でも、ただ現場を訪れるだけでなく、授業で得た知識をつかって生徒同士がその場所に関する質問をしあうというインタビュー形式のアクティビティをおこないました。
最近学校が購入したビデオカメラも持っていって生徒のインタビューの様子を撮影。途中で同行した同僚Aの発案で生徒全員で即興でドキュメンタリープログラム風にしたり、、、。NG連発に皆で大笑いしながらとても楽しいツアーになりました。
でも、ツアー中で私の心を一番温めてくれたのは授業内容に関することではなく、生徒Jとの会話。
私は目的地に向かう生徒の列の最後方にいたのですが、彼女は私と並んで歩いていました。とっても体の小さい、はたから見たら小学生じゃないかと思ってしまいそうな可愛らしい女の子です。
その彼女が授業の始まる前にちらりと「お母さんが赤ちゃんを生んだ」と言っていたので、歩きながらふと「いつ生まれたの?」と聞くと、何と昨日。
月曜から入院していたお母さんが今日は赤ちゃんを連れて帰ってくるそうです。そして遠方からもたくさんの親戚たちがお祝いにやってくるそうです。もう彼女はうきうきして仕方がない様子。
実は彼女、妹や弟ができるのは初めてではなく、下にすでに年がそんなに変わらない弟と6歳の妹がいるそう。今回生まれた女の子を入れて4人きょうだいになったわけです。
そんな彼女が言った言葉。
「今日は私の人生で一番幸せな日。」
11歳の小さな女の子が胸いっぱいに感じている幸せ。それを素直に言える純粋な心。私の心まで温かくなりました。一体「あぁ、人生で一番嬉しい瞬間!」と私が最後に思ったのはいつだったか、、、。
「私はね、長女だからこれからいっぱい妹と弟のお世話を頑張らなきゃ!オムツの替え方も頑張って覚えなきゃ!!」と誇らしげに語ります。
「大きくなって弟と妹がいたずらしたり、悪いことしたら叱らなきゃだけど、でもやっぱり私は妹と弟たちのそのままが好き」と言った彼女。彼女の言葉には愛情が溢れ、その姿は本当にまぶしいものでした。
きっと今頃、彼女の家では彼女の家族とお祝いに来るたくさんの訪問者たちと一緒に生まれたばかりの妹を囲んで幸せなときを過ごしていることでしょう。
そんな彼女に感化され、私も日本にいる家族のことを久しぶりにゆっくり考えたのでした。
投稿者 lib : November 15, 2008 11:53 PM