« 心が一気に階段を駆け上がった日。 | メイン | デビューまであと一週間。 »

December 05, 2008

Henna体験

teacher.gif
えー、、、今日は私のHenna体験について。

「Henna」=「変な」ではありません(寒い?)

「Henna」= 植物の「ヘナ」です。

日本ではヘナの髪染めが知られるようになったようですが、私の学校の生徒の間でHennaといったら主に中央アジアや中東、北アフリカのムスリム(イスラム教徒)のコミュニティで手や足などに施すボディアートに使う染料のことです。

細い円錐型のチューブから細くHennaを出して、手のひら、甲や足、腕などに綺麗な草花模様や幾何学模様を描くのです。

こちらではHenna Tattoと呼ぶ人もいますが、正式にはMehndi(メンディ)と言います。そして、このメンディ、伝統的には花嫁さんがするものだったようで、ムスリムの女性たちは結婚式を挙げる前(何日前だったかは忘れましたが)に、女性同士で集まってMehndiを施すようです。

それが今では以前のブログにも書いたようにEid(イード)などの大きなお祭りの前には子供から大人、女性からどうやら男性までメンディを施す習慣があるそうです。生徒に聞くまで男性もやるとは知りませんでしたが。

うちの学校の生徒たちもEidの前にはイスラム信仰の柱の一つであるチャリティ活動の一環として、教師や生徒に募金してもらう代わりにメンディを無料でサービスする子たちが目立ちます。今回も月曜日に今年二度目のEidが来るので、ちらほらメンディをした生徒を見るようになりました。

今日も廊下で休み時間に見回りをしていたら7年生の生徒たちがやって来て、「先生、昼休みに先生の教室を使ってもいいですか?」と聞かれたので理由を尋ねると「皆でチャリティでメンディをしたいから」という答えが返ってきました。

子供が自分たちで施すメンディ、、、きっと腕もデザインも大したこと無いだろうと思うと実際見たときに驚くと思います。今まで何作品も見てきましたが、彼女らのデザイン、もちろん色々な場所で学ぶのだと思うのですが、非常に美しいのです。そして、素晴らしいスキルを持った子がたくさんいます。そういう子はまわりからも一目おかれる存在のようです。

さて、「昼休み、、、仕事が溜まってるなぁ、どうしようかな」と一瞬思ったものの、「たまにはいいか」と思い、教室を使用する許可をあげると生徒たちも嬉しい様子。

そしてすかさず私が言った言葉。

「じゃあ、部屋を貸す代わりに先生にもやってちょうだい」

そう、自らもメンディのおねだりです。

生徒たちは快くOKしてくれました。私は手のひらに描かれるのには抵抗があるので手の甲にかわいい花模様を描いてもらうことに。

途中、チューブからのヘナの出が悪くて苦労していましたが、見事7年生の女の子が素敵なお花を描いてくれました。

「いくら募金すればいいの?」と聞くと30ペンスくらいという謙虚な答えが、、、それはさすがにと思い、1ポンドあげたのですが、「お花1つしか描いてないのにこんなに悪いから明日また何か描いてほしかったら描きますよ」という親切な反応が返ってきました。

私はイスラム教徒ではありませんが、メンディを通してなんだか彼女らと大切な繋がりができたようでとても嬉しかったです。

その後の授業でしっかりと10年生にメンディ施術後の長持ちさせるためのお手入れ方法を聞いたので、このお花、しばらく大切にしようと思います。

投稿者 lib : December 5, 2008 12:45 AM

コメント

コメントしてください




保存しますか?