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January 24, 2009

東ロンドンで韓流体験。

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イギリスに来て6年半。

もともと流行りモノに疎い私でしたが、イギリスに来てからはそれにさらに拍車がかかり、こちらの日系の情報誌に載っている芸能人のニュースや音楽のチャートを見ても、知らない名前のほうが多くなってきました。

さらにはここ数年前から日本で韓国のドラマが流行り、俳優や歌手の進出も多くて、「韓流」なんて言葉もあるということは一応把握していました。

ただ、日本にいる友達が「ヨン様」と叫んでいても(あ、この時点ですでに古い?)、韓国のアイドルグループ(名前が思い出せません。でも、ジャニーズ系に似てる)に燃えていても、母親が韓国のドラマにはまっていても、私自身、実際にネットなどで目にすることはありませんでした。

ところが、なんと数日前、「韓流」に関して私の生徒から教えを受けるという奇妙な機会がありました。

それは火曜日のお昼休みのこと。学年集会での研究発表に向けて練習をしたいと言う9年生の生徒たちに教室を開放し、私自身もお昼を食べながら採点などをして過ごしていました。

すると、ひととおり練習を終えた生徒の一人生徒TがUSBフラッシュメモリ(USBスティックっていわれてるあれですね)に入ってる音楽ビデオをコンピューターで再生しはじめました。

その子ともう一人の生徒Eは去年、私が日本語を少し教えていた大の日本好き。アニメも音楽も日本のものが大好きです。

また日本の曲かなと思ったら今回は違いました。流れてきたのはR&Bスタイルの曲。ところが、歌詞が英語じゃありません。でも、日本語でもない。どこの音楽かと不思議に思って画面を見ると、東アジア人の男の子(私から見るとどうみても17-8歳くらいに見えます)のグループが踊りながら歌っているじゃないですか。

彼女らに尋ねると、なんと今、韓国で大人気の「東方神起」という韓国人のグループだそうで、彼らは日本でもデビューしているのだとか。今彼女らが相当好きなグループなようで、日本名と韓国名両方教えてくれました。よく知っているなぁと感心しているとさらに驚きの発言が。

生徒E「日本ではオリコン1位になったくらい人気の曲だよ」

私「ふーん、、、、えっ?」

イギリス、しかも日本とはほとんど縁のなさそうな東ロンドンのこの地域で「オリコン」の名を聞くとは。それをあたりまえのようにさらりと言ってしまえるとは。さすが日本通の生徒E。恐るべし、です。

ちなみに彼女たちは韓国や日本とは地球の反対側であるイギリスで生まれ育ったバングラデッシュ系イギリス人とポルトガル系イギリス人。私がもし彼女らのことを全く知らなくて、街で普通に見かけたとしたら、日本や韓国のことをそんなに知っているとはまさか思わないでしょう。

ところで、イギリスにいると小奇麗で眉毛も整えているような細身の東アジア人の男の子たちは中性的に見えることが多く、そういう感じの子達がR&B長の音楽を歌って踊る姿はかっこいいというより「かわいい」と私は感じてしまいます。彼女らの意見を聞いてみると、ちょっとフェミニンな印象を受けることには同感だけれど、容姿は関係なく、単に音楽のメロディに惹かれて聴いているのだそうです。

彼女らが言葉や文化、人種を越えて東アジアで流行っている音楽に慣れ親しみ、好きだと言ってくれること。何でしょう、すごく嬉しいんですよね。数年前までは子供たちがなかなか日本の言葉や文化、音楽に触れることはなかったような気がします。

それがここ数年、インターネットやデジタルテレビの普及で日本のアニメや音楽が気軽に鑑賞できるようになり、人気が増しました。

うかうかしていると、私の生徒のほうが日本の流行に詳しくなってしまう日が来てしまうかもしれません。あ、、、いや、もうすでに負けている?

投稿者 lib : January 24, 2009 01:06 AM

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