May 06, 2010
火山の影響
4月15日からアイスランドの噴火の影響で、多くの飛行機がキャンセルされ英国では大混乱だった。なんと私もその影響で飛べなかった1人になる。実は16日のフライトで日本に帰る予定だった。15日の飛行機がキャンセルされた時には、翌日は飛ぶだろうと信じ、誰もが1週間も飛ばないなんて思いもしなかった。
私も1日たてば、飛行機は飛ぶだろうとフライトの前日15日は、残業までして仕事を片付け、家に戻り、最後のパッキングをすませ、猫シッターさんへのお手紙などを書き上げたのが午前1時。さあ、寝ようと思い、私の飛行機会社のサイトを見たら、出発が1時から夜の8時に変更と書いてあった。そうか、遅れるのならゆっくりと起きればいいなー。と幸せな気分で床に着いた。
朝、起きてニュースを見ると事態はそう甘くはなかった。ニュースでは、盛んに空港へ行く前に、必ず飛行機会社に確認してから出発して!!と連呼している。
私のフライトのサイトを見る。しかし、昨晩と同じく8時に出発予定と書かれている。
一方、ニュースでは、本日ヒースローからの飛行機は全便キャンセル。と速報が入った。
航空会社のサイトは、まだ更新されていない。私は、する事がないので掃除をする。サイトを見る。まだ、変わっていない。友達から電話がある。彼女は昨日のフライトだったので、私と同じ状態だ。彼女は、急いで帰る必要もないので、この事態が治まってから帰るという。私は、用事がある。どうしてもある日に帰らなければ意味がない。困ったな。
サイトを見る。ついに私のフライトがキャンセルと表示された。すぐにチケット購入した旅行代理店に電話して、次の便の予約をした。 別の飛行機会社だが、 幸運にも19日(月)に席が取れた。この日に飛べれば、なんとか間に合う。「ラッキーですよ。よかったですね。」と対応してくれた人にもいわれ、またまた喜ぶ単純な私。まずは、ホテルを取り直し、日本で会う友人たちに連絡し、再度、調整をお願いした。ふー。終わったぞ。
そうだ、出発迄たっぷり時間もあるので、もう一度荷物確認。そうか、日本も暖かくなっているし、別の洋服を持って行こう、、、、あれ、パジャマがシワクシャだ。そうだ、時間はあるのだから、アイロンでもかけよっと。、めったにしない事を始めた。
実は、このときダーリンは噴火の大元、アイスランドの首都のレイクキャビックに仕事で滞在していた。 しかし、何も影響はないという。ああ、悔しいな〜。
さあ、2回目のフライトは明日だ。始めてのウィーン航空。サイトにはウィーンから東には飛ぶと決定したと書かれている。つまり、東京へは飛ぶということだ。問題はロンドンから
ウィーンだな。飛んでくれ〜。と祈る気持ちでサイトを見ていると、夜11時になんとキャンセル!!という表示が、、、。ああ、2回目もダメだったか。日本行き断念!だ!!!
私は、まだいい。家にいるのだから。知り合いは、日本に一時帰国してこれに巻き込まれ、帰りの飛行機の件で、航空会社に電話したら、電話では再予約はできないので、成田のカウンターへ来るように言われたそうだ。彼女は言われた通り、静岡から成田まで出向いた。そして、着いたカウンターでは、お電話でも変更できたんですよ。と言われたとか。
彼女の憤慨は、治まらなかったそうだ。しっかりしてよねー。航空会社の○○○さん。
また、知り合いの会社では、日本から来た社長一行がヨーロッパ出張中にこの事態に巻き込まれ、日本に帰れなくなり、なんと飛行機が飛んでいるトルコまでタクシーで移動したとか。その金額は、2台でなんと12,000ユーロ(約150万円!!)。さすが社長さん。
一般の人もタクシーや、車を購入して帰国している。そんな方々に比べれば、私はいい。飛行機だけが飛ばなかったのだから。よかったと思わないと、、、、。と理解はしていたのだが、日本に行く楽しみ、友人や家族との再会の予定が全て崩れたことで、なんか脱力感でしばらく何もしたくなかった。ああ、今頃は、美味しい物を食べていたのに、、、と残念無念だ。
一方、ダーリンは飛行機が通常通りに飛び始めてからの帰国となり、安心していた。
帰国の前の晩,スカイプで話していたら、なんと風向きが変わったとかで、灰の影響で今度はアイスランドが危険らしい。サイトで見るとダーリンの飛行機はキャンセル。バスで4時間移動した飛行場からグラスゴー迄は飛ぶという。しかし、そのバスは何処から発車で、何時にでるのかが書かれていない。大慌てで夜の11時に電話をしたら、なんと係員がいて、もし、夜中の2時に空港に行くバスに乗れるのなら、ロンドンに行く最後の飛行機に乗れるわよ。と言われたという。スカイプどころではない。すぐに帰り支度を始め、朝の5時のフライトで無事帰国できたダーリン。なんとその日にアイスランドに行く友人もいた。彼女は行けたのかな??
昔は、飛行機で旅行なんていったら、空港に見送りにいったぐらい珍しい乗り物だったが、今は本当に日常的な乗り物になったんだなー。
しかし、人間は無力だな。と自然の偉大さとダーリンの運の強さを再確認した出来事でした。
投稿者 lib : May 6, 2010 09:43 AM