February 06, 2013
I believe
昨年の後半あたりから、まったく覚えの無いオンラインショップの注文確認が、
僕の個人メールアドレスに届き始めた。洋服、おせち料理の配達、日本旅館の予
約、はたまた自動車の自賠責保険等々、全部日本のオンラインショップ。その度
にこれらのショップへ、ご本人へ電話しメールアドレスが間違っている旨を伝え
るよう依頼してきたのだが、まったくワークしない。
しかしだ、昨日、とうとう上記の誰かが連絡してくれたのであろうか、僕のメー
ルアカウントに、一通の試験メールが入った。Subject はブランク、本文は
”あ”
であった。送信元が携帯電話系のメールアドレスだが、それはどうみても僕と同
姓同名の彼のアドレスである。ようやく捕えたぞ、ニヤリとしたが、まあよく考
えてみると、これも縁じゃ、やわらかい内容でメールを送ったところ、謝りのメー
ルが返ってきた。よかった。完全にご自身のメールアドレスだと思い込んでいた!
とのことである。
そのことは僕も無論予想していたが、これは長い時間、思い出しては結構笑える。
子供ができたら、その名付けは親の勝手放題であろう。登記こそ行うが、そこで
リジェクトされることはまず無い。メールアドレスというものも、子供の名づけ
のようなものであるべーナ、と勘違いされているおじさんおばさんは、世の中に
山ほどおられるのかもしれないなア、あっはっは。この話、ワイフにしたら、”
あ”テストメールにハマり、腹を抱えながら”可愛いおじさん”という。それは
全く同感で、こういうおじさんは憎めないなア。旅館の予約確認メールからその
ご家族構成をなんとなく知った僕は、きっとおっちょこちょいな、やさしい、そ
して相当ふだんから面白いパパさんなんだろうなあ、と勝手にえを描い
てにやりとしてしまう。
このような小話は単純に可愛くて笑える。昨夜は上の話をネタに同僚とワインを
飲み始めたが、そしたら出るわ出るわ。”ダブルクリックがなかなか出来ないお
じさん、どんどんマウスが前へ出て画面からはみ出しそう”、”そのうち、マウ
スを3次元的に上に挙げ始めた”、”PCを立ち上げてください、ってお願いし
たら、はいっ、といって椅子から立ったおばさん”等々。90年代を振り返るI
T川柳サイトでもつくり、みんなで大笑いしたいなあ。とはいえ、僕はすでに、
属する業界のITインダストリー以外であれば、完全に苦笑の対象になっている
ことは自覚している。是非も無し、この先死ぬるまでに、いくつおもろい小話を
つくってやろうかと発奮している。
投稿者 lib : February 6, 2013 10:34 PM