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October 02, 2007

到着した日にすぐに帰国すると決めていたのに、、、(その3)

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その当時、学生ビザを延長するのは無料だったし、その日の内に終わった。
朝早く起きて、ロンドンから小1時間、クロイドンにあるホ−ムオフィスに出向き、
番号札を取り、その番号になるまでただ待つだけ。
学費も半年分支払い、英語学校からのレターもある。
残高もまあまあある。
これで最低は、半年は延長してもらえるだろう、運が良ければ1年かな?なんて確信を持って窓口へ向かった。

しかし、ビザは1ヶ月のみの延長となった。
なんで????
担当官曰く「また、1ヶ月だったら、いらっしゃい。」とのこと。
理由はない。
これは、いじめだ。
抵抗も出来ずに引き下がるしかない。ちぇっ!!

今の空港のイミグレーションでもそうだが、おおよそ女性の担当官に当たると運が悪い。
以前にも書いたようにヒースローで足止めされたときも女性だった。
そして、この時も女性担当官だった。

1ヶ月後にで直すと今度は男性の担当官。前と同じ条件でなんと1年半くれた。
この差は、なんだろうか。

ビザも無事延長出来たし、さあ、もっと長くいるためには、毎日の経費を下げるしかないということで、
費用が高いアーチウェイのホームステイを引き上げ、早々に次を見つける事にした。
今度は、バングラディッシュと英国人を両親に持つ40代のお母さんと10代の男の子が2人いる家族の1部屋を借りる事にした。
今度は自炊だ。
さっそく色々買い込んで冷蔵庫や戸棚に入れた。
そして、次の日にさあ料理をしようと、冷蔵庫を見ると、卵が1個減っている。
あれ??確かこの棚に置いていいって、ママが言っていたのに。なぜ??
そうか、卵は、卵。多分、間違えたのだろうと思い、卵全部に私の名前を書いた。
(ケチって。でもその当時は、貧乏学生。卵1個でも貴重な1品だった。)
しかし、次の日も卵が無くなっていた。これで2個目だ。
うーん。これは、ママに言わないと毎日減ると思い、他もいろいろチェックしていたら、
ガーン。なんと高ーい日本食品店で買ったうどんのカップ麺がなくなっているではないか。
ショック。

すぐにママにこのことを言うと、
「ごめんなさいね。きっと息子たちが食べてしまったのね。」という。
この息子達、私は1度も会ったことがない。
どうも夜遅く帰ってきて、昼まで寝ているようだ。学校は、行っているのか、いないのか、、、、。不明。

お詫びにとママがつくったカレーをご馳走するという。
やったー。本場のカレーだ。と嬉しさいっぱいで席につくと、
カレーのルーは、水ぽっく、私が期待していたカレーとは全く違っていた。
そして、茹でた豚のレバーがそのままでてきた。
「これを食べながら、カレーを食べてね。」とママ。
う、臭い。どうしよう。レバーを口にいれたが、かまずにそのまま飲み込み、あとは残した。
あまり食がすすまない私に、ママは「ダイエットはいけないわよ。」と心配された。

そして、3日目が過ぎたころだろうか、朝起きて歯を磨いていると、後ろに人の気配がした。
振り向くと、そこには、ニターと笑っている若い男性が立っていた。
息子ではない。
ビックリしている私に、息子の従兄弟だと自己紹介された。

しかし、これが、ほぼ毎日続いた。
ただ、見られているだけだが、なんとも気持ちが悪い。

ママに呼ばれて、「その人に、何もされなかった?」 聞かれた。
もちろん、まだ何もされていないので、「いいえ。」と答えた。
するとママは、良かったと言った。
どうも彼はオバさんのお尻を触ったそうだ。だから、あなたも気をつけてねという。
げっ。気持ち悪い男だ。
しかし、気をつけるって、そんな人を家にいれなければいいと思うが、国民性か、家族、親戚の絆が強いそうだ。

その後、部屋に鍵をつけてくれると言って、1週間も何も起こらず、
相変わらずその従兄弟は、訊ねてくるし、なんだかだんだん家に帰りたくなくなった。
1ヶ月を過ぎて、ママに申しわけないけど、家を移りたいことを伝えた。

その当時は、グリーンカードといい住所が変わるたびに最寄りの警察に届ける義務があったけ。
ダーリンの住んでいた同じ町の警察にいくと、
「よかったね。この町で。昨日隣町で発砲事件があり1人が死んだんだよねー。」という。
なんて、街にきたんだろう。

投稿者 lib : October 2, 2007 10:55 PM

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