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June 07, 2005

スポーツジム 入門の巻 LiBホームページへ

career2.gif 大柄なイギリス人に囲まれて暮らしていると、自分が痩せていて、ほっそりと華奢な体型をしているような気になる。しかし、これは「環境のいたずらによる大いなる勘違い」というものだ。

その証拠に日本に帰国すると、
「どうしたの? そんなに太っちゃって!」と友人や家族から正直なコメントを聞くはめになる。

洋服を試着しようと、つい、いつもの習慣でSサイズの服を手に取ろうものなら、店員がダッシュしてくる。

「お客様はその・・・(しばし沈黙)・・・グラマーでいらっしゃるので、こちらの方がよろしいかと思います」

そう言って、Lサイズの服を手渡される。無理に着て縫い目がほつれたらどうするつもり? ということか。ごめん、私が悪かった。

というわけで、会社の近くのスポーツジムに通うことにした。

キャンペーン中につき入会金は無料(年中キャンペーンをしている気がするが)で月の会費は55ポンド。一年間はキャンセルできない。

目的は健康管理とシェイプアップだが、まったく下心がなかったとは言わない。

厚い胸板と二の腕がきっちり筋肉で盛り上がり、イギリス女の憧れのシックスパックと呼ばれる引き締まった腹筋をした男が、
「やあ、君も毎日ワークアウトをがんばっているね。もしよければ帰りにクィックドリンクでも?」
なんて白い歯を見せて微笑みかけてくるかもしれない。

ただし、男があんまり健康フリークで、
「いい店があるんだ。筋肉増強剤入りのプロティン・ドリンクがうまくてね。サラダはオーガニック野菜とフリーレンジの卵しか使ってないから安心だよ」
とか誘われたら、どうやって断ろう。

「それよりも、キリッと冷えたビールとカルビにビビンバのおいしいコリアン・レストランなんてどう?」などと答えると二度と口をきいてもらえないかもしれない。

しかし、そんな心配は杞憂に終わった。

私が通うのはランチタイムだ。ランニング、バイク、ウエイト・リフティング等のマシーンに自分のキーを差し込む。強度や時間が個人別に組まれたプログラムがコンピューター管理されている。それに従ってのエクソサイズが約20分。前後のストレッチ体操が15分で、軽くシャワーを浴びると、近くでサンドイッチかサラダを買って会社に戻り、ランチを済ませなければならない。これを1時間で消化しようとすれば、ナンパをしかけている暇はないのだ。

これがローカルのスポーツジムなら、もう少しゆったりとした時間が過ごせるのだろうが、ここはビジネス街のシティ。よく言えば目的意識が高い、悪く言うと気持ちに余裕がないジムかもしれない。

おかげで私も余計なことに気を散らされずに、健康保持にまい進できるということだ。

でも何故か、少しだけ悲しい。  

投稿者 lib : June 7, 2005 02:04 PM

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