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July 21, 2005

テロ LIBホームページへ

chuzaiin.gif またもやロンドンで爆発騒ぎがありました。地下鉄3両とバス1台での同時爆破を狙うなど、7月7日の時と手口が酷似していますが、幸い今回はほとんど犠牲はなかったようです。
 7月7日の事件は、まさに世界を震撼させる惨事でしたが、その当日でさえ、同僚達は案外落ち着いており、その多くは黙々と仕事を続けていました。そして、翌日の金曜日の朝には、何事もなかったのように皆が席に着いて業務にいそしんでいるのです。日本であれば、こんなことが起きたらとても仕事が手につきそうにありませんが、イギリス人の冷静さというか、無頓着ぶりがこういうときには頼もしくも感じます。
 今回は、前回のような深刻な事態ではなかったこともあって、同僚達はいっそうリラックスしており、「これで夕方の会議をキャンセルできる」などと喜んでいました(そこまで来るとちょっと不謹慎かもしれませんが)。
 日本人はその点、こうした事態には敏感です。私が7月7日に初めてテロが起きたことを知ったのも、大使館からの安否確認の電話によってでした。今回も前回と同様、大使館及び東京の国際部局から相次いで電話がありました。敢えて両方で行わなくても、大使館から東京に伝えればよいようにも思えますが。某銀行のロンドン支店に勤める私の友人も、今日の事件の後、同僚の安否確認をさせられ、休暇でギリシアに旅行に行っている者や、日本に一時帰国している者についてまで、形として問合せしなければならなかったそうです。ロンドンのテロに際して、ロンドンから東京に安否確認の電話をかけるというのは本末転倒に違いありません。
 もちろん、2週間前の事件や、4年前のニューヨークの悲劇を考えれば、例え過剰に見えるような対応でも、危機管理として重要であることは否定しません。7月7日には、日本から、安否を気遣うメールが数十通来ており、有難く感じました。今回は、死傷者がほとんどいないことが既に報道されていることもあってか、そうしたメールが全く来ていません。そうすると少々淋しさを感じるのも確かですが、皆に心配をかけずに済んだ、という意味では喜ぶべきことなのでしょう。

投稿者 lib : July 21, 2005 11:01 PM

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