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June 13, 2006

イギリスのサービス業 カウンシル編 1

mama.gif   我が家のフロント・ガーデンに大木がある。

ロンドンの都心に近い場所だが、リビング・ルームの大きな窓から見ると、「小さな自然」のシアターの様である。
リスや鳥が遊びに来たり、夏は緑の葉が生い茂り気持ちをなごませてくれる。
外からの目隠しにもなるし気に入っている。

だが長年ほったらかしにしているので、枝が張り出してきている。
強風が吹くと、ゆっさゆっさと揺れて今にも窓を突き破りそうだ。

剪定をしなければなるまい。

だが緊急でないことは後延ばしにする性格で、「そのうちに」「そのうちに」と思いつつ、数年が過ぎてしまった。
(同じようにそのうちに、と思いながら手をつけていないことが家の中のところどころにある。見ないふりをしているが)

ある日、一通の書留が届いた。

隣家からの手紙だった。徒歩10秒の隣から書留郵便。
何事かと思い読むと、例の木に対する苦情だった。

要するに、我が家の敷地内にある木が、隣家のプロパティにダメージを与えかねない。
即刻しかるべき処置をとるように、そしてこの手紙はコピーをとって保険会社にも転送するように、ということが、えらくフォーマルな文面でしたためてあった。

普段、普通に挨拶を交わしている隣人からだったので驚いたが、まあどうせ、やらなければとは思っていたのでいい機会だと思い、よっこらしょと思い腰を上げることにした。
剪定してくれる業者を探さなければ。
いったい幾らかかるんだろう。

しかし木を切る前に一つ、やらなくてはならない事がある。

我が家のある地域は、コンサベーションエリア(保護管理地区とでもいうのだろうか?)に指定されていて、自分の敷地内の木であってもカウンシル(役所)の許可なしでは、枝一本切ることができない。
ちなみに家を改装するのも許可がいるそうだ。

この手続きが面倒くさいのも剪定を一日のばしにする原因のひとつだったのだが、仕方がないのでカウンシルに許可を請う電話をした。

つづく

投稿者 lib : June 13, 2006 10:01 AM

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