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July 04, 2006
ロンドンママ達の人生いろいろ - フィオナの巻 2
下は3歳から上は60歳まで、フィオナのファン層は幅広い。
最年長の60歳は、お向かいのロイだ。
先日、家の前でロイが私を呼び止めた。
何かと思えば、
「駐車バウチャー(客などが車を停める時、これを提示しておかないと駐車違反になってしまう)ない?
フィオナの家にワークマンが入っているんだけど、バウチャー切らしちゃったらしいんだ。」
どうやら自分もバウチャーを持っていなかった彼は、フィオナのために汗だくになり隣人に聞きまくっていたらしい。
たまたまうちにはあったので、
「あるよ」
と言ってバウチャーを取りに行き再び外に出ると、ロイの後ろから悠然と歩いてくるフィオナがいた。
大輪の花の様な笑顔で感謝された。
以前はフィオナとすれ違っても無視されることの多かった私だが、この一件以来、
「ハ~イ♪」
と明るく声をかけてもらえるようになった。
嗚呼、なんて分かりやすい性格。素敵。
(ちなみに昔、夫に『フィオナに挨拶してもらえない』とこぼすと、『彼女は目が悪いんだよ』と擁護していた。
ミステリアスな美人が近眼なのは世界共通か・・・とその時は納得したのだが。)
また、ある時は2件先の大学生の男の子がいそいそとフィオナ邸の生垣を剪定していた。
それを見た夫が
「フィオナはいいなあ、みんなに助けてもらえて。うちの庭の芝も誰かに刈ってもらいたいよ。」
と羨ましそうにつぶやくので、
「あなただってフィオナに何か頼まれたら、喜んで手伝うでしょう?」
と言うと、それだけで
「でへへへへ・・・」
と鼻の下を延ばしていた。
そして最年少サポーターは、3歳の我が息子。
先日、何かの折にフィオナ邸にお邪魔してから、
「ホナナ、ホナナ~」(フィオナと言っているつもり)
と熱病に冒された様に昼も夜もなく叫び続けている。
チャイナタウンで買って来たとっておきのライチ(これがジューシーでプリプリしていてとっても美味しい)をお裾分けするといって聞かないので持っていったら、それからと言うものの、ライチを買うごとにフィオナにあげる、あげないで大騒ぎになる。
何か理由をつけて彼女の家にお邪魔したいらしい。
仕方ないのでライチの購入はご法度となった。
(私の大好物なのに~。しかし2日おきにライチを届けに来る隣人なんて怪しすぎる。)
フィオナにも5歳の男の子がいるので、彼目当てだと信じたいのだが。
それにしても息子よ、「隣のお姉さん」に貢ぐには早すぎる。
美人で超スタイルが良く、その上「未亡人」という甘美な響きが加われば男心を惑わすのも当然といえるかもしれない。
(別に惑わされているわけではなく、単に皆さん親切なだけかもしれないが。)
フィオナの未来は明るい。
投稿者 lib : July 4, 2006 10:20 AM