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September 06, 2007
みなさん、こんにちは。月子と申します。
この度、こちらでブログを書いてみないかというお話をいただきまして、筆を取る(正確にはキーボードを打つ、、、ですね)ことにしました。友人向けの日記はSNSで度々書いているものの、ブログを書くのは人生初。一体どなたがお読みくださるのか、どきどきしています。
さて、私は何者なのでしょう。
こちらで職業を聞かれたら、「Secondary school teacher」と答えます。イギリスでは公立校は中高一貫が普通で、Secondary Schoolと言われます。私は3年ほど前から東ロンドンにある公立の女子校で歴史を教えているのです。
私がなぜイギリスの公立校で教師をすることになったのかは、またの機会にお話しすることにして、今回は夏休み中ということで、イギリスの教師の休暇中の実態(?)について書きたいと思います。ただし、あくまでも私の勤務校での経験に基づくものですから、その辺の程、ご了承くださいませ。
地域によって異なるかと思いますが、イギリスのSecondary Schoolは9月の新学年度の始まりの前に5-6週間の夏休みがあります。
さぁ、この長い休み、教師たちは一体何をしているのでしょうか。
答えは、、、休暇をひたすら楽しむ・活用する、です。
事務員と違って、教師は基本的にイースター休暇・クリスマス休暇・夏期休暇の間に学校に出てくることはありません。Half-term holidayといわれる一週間の学期の中休みにも補習授業があったり、よっぽど仕事がたまっていない限りは出勤することはないのです。休み中は教師の本業である「Teaching」の場である授業が行われないから、教師が出勤するは必要ないという考え方が根底にあるようです。よって学校側が教師に登校を強制することはありません。強制しようとすれば、「権利侵害」と労働組合を巻き込んで大騒動になるでしょう。
こんな環境で教師が休日出勤すると一体どういう反応をされるのか、、、。
結構変人扱いです(笑)
実際、たまった仕事を片付けようと休暇中に出勤した私を見た用務員のおじさんは「休みなんだから学校なんかにいたらだめだよ。」と奇妙な視線を向けて一言。
では、同僚たちは具体的に何をしているのでしょうか。例を挙げれば、数年前の夏休みに私の上司に当たる学科主任が6週間にわたるアメリカ大旅行を決行。彼女はなんと終業式の日に旅立っていきました。彼女の場合、中間管理職でお金に余裕があったのと、独身で家を長期で空けられるからだと思いますが。(私にはとても6週間は、、、)
私の学年主任にいたっては、「私は教師歴25年だけど休み中に一度も出勤したことがない。休みは休むものだから」と断言。彼女、学年主任の仕事はきっちりとこなしながら、私の所属する教員労働組合の我が校の代表でもあるんですけれど、なるほど「休みは働くものの権利」なのですね。日本で教師をやっている友人に申し訳ないと思うくらい、こちらでは「休みは休み」なのです。
確かに周りを見ても休日出勤をする教師は少数派。普段も授業が終わると早々に学校を後にする同僚が結構多いのが現状です。普段から勤勉・勤労と程遠いと思っている私でも学校が閉まる午後6時までいることが多いのに。同僚達は一体いつ仕事をこなしてるのかと首を傾げたくなります。自宅で教材研究をしている熱心な先生もいるとは思うんですけれど、、、(というかそう信じたい)。
そんな環境で日本の感覚で仕事をすると「月子はまじめだ。働きすぎだ」と言われます。3年間でだいぶ怠け者になったと思ったのに。
イギリス人と関わる職場で働いていらっしゃる方はお分かりかと思いますが、彼らは仕事とプライベートをきっちりと線引きして考えています。どっちが優先かといえば、もちろんプライベート。教師という責任ある仕事ですし、別に同僚たちがいい加減に仕事をしているわけではないのですが(見方によってはそう見えなくも無いですが)、驚くほどに要領がいいのです。与えられた時間でどれだけ「最小限の苦労と努力」で仕事をこなすかにかけたら、彼らはぴか一。その姿勢を学ぶべきなのか否か、私の心の葛藤は続きます、、、。
ちなみに同僚どうしで「夏休みまであと何週間残ってる?」なんて毎週聞きあうのは日常。
休暇を待ち望む心。まぁ、これはきっと万国共通ですね。
投稿者 lib : September 6, 2007 10:45 PM
コメント
初コメントです
ブログ読ませていただきました。
海外での生活が伝わってきて面白かったです。
また遊びに来ます。
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宜しくお願い致します。
投稿者 Matsui : September 7, 2007 06:46 AM
有難うございます。
また読みにいらしてくださいね。
投稿者 月子 : September 10, 2007 07:56 PM
こんにちは
ブログを楽しく読ませていただいています。
こちらでセカンダリーで教師をされているかたということで、とても興味を持ちました。
私は日本を離れて丸13年になります。イギリスとフランスに住み、今はイギリスの片田舎の保育園で、現地のちびっちゃい子供相手に、時には大声を張り上げています。本当に体力が勝負の仕事ですね。
本当は、小学校でアシスタントか、似たような教育に携わる仕事がしたいのですが、今はNVQ取得のトレーニングをしている最中なので、当分は保育園でというところです。
セカンダリーは思春期の子供相手なので、難しいこともたくさんあるのでしょうね。
これからも、たのしいブログを楽しみにしています。
お互いにタフな仕事についていますが、がんばっていきましょうね。
では
さおり
投稿者 saori : November 28, 2009 11:09 PM