October 15, 2007
アフタースクール・クラブ
用事のために週2日、3時半のお迎えに間に合わない日ができたので「アフタースクール・クラブ」に息子を入れることにした。
アフタースクール・クラブは息子の通う学校と向かい合うような形で建っている。
広々としたグラウンドには遊具やフットボール・ピッチがあり、建物の中にはゲームやテレビ、食事用のテーブルなどが用意されている。
3時半になるとスタッフが学校に子供を迎えに行き、6時まで遊ばせ、面倒を見てくれる。
カウンシルが運営しているので学校とは別団体だが、ここに来る子供の半分は息子と同じ学校の子、あとの半分はもう一つの近所の小学校からの子で占められているようだ。
料金は一日3ポンド。
政府から助成金が出ているのだろうが、驚きの安さである。
ウエイティング・リストなどもなく、簡単に入ることができた。
息子は5歳になったばかり。
必要に迫られたとは言え、「5歳の子が学校+クラブで9時間も家から離れて大丈夫なんだろうか・・・」と実は心配だった。(9時間といえば、フルタイムの仕事並みではないか。ただでさえ、イギリスの小学校は長い。9時から3時までの6時間半。日本はもっと短くなかったっけ?)
ポリシー、と言うほどではないが、息子が赤ちゃんの頃から、私はなるべくチャイルドマインダーやベビーシッターの手を借りずに育てたいと思っていた。
(もちろん、子供を預けて働くお母さんには本当に頭が下がりますが)
学校に通うようになっても、放課後はなるべく子供と一緒にいてあげたいと思っていた。
学校に迎えに行った時、顔色や表情から彼の健康状態や、心の状態も読み取れるような気がしていたので、必要に迫られてアフタースクールクラブに入れることになったものの、実はなんとなく罪悪感のようなものがあった。
ところがどっこい、息子は「毎日でも行きたい」と言い出すほどクラブが大好きになった。
クラブに行く予定でない日でも、学校に迎えに行くと、「家に帰りたくない。クラブに行きたい」というので、「今日は本当は来る日ではないんですけど・・・」とそのままクラブに置いて来ることが多くなった。
放課後、一緒にいて「あげたい」などというのは親の勝手なお節介だったらしい。
ロンドンでは放課後、近所の子供が誘い合わせて外で遊ぶ、ということがないので、習い事などのある日の他は家にいることが多い。
家でテレビを見ているよりは他の子供たちと遊んだ方がもちろんいいし、彼も気に入っているし、私もラクだし(ここ大事)彼の言うとおり、月曜~木曜までクラブに入れることにした。
「アフタースクールクラブは色んな子が来るから・・・・悪影響を受けるかもしれないし」と毛嫌いするお母さんもいるが、今のところそういう問題は感じられない。
学校には、朝早く仕事に出かけなければならないお母さんのために、8時から子供を預かってくれる「ブレックファーストクラブ」というシステムもあるらしい。
子育てを支援する体制が整っているのは本当に有難い。
NHSでの無料出産以来、子育てするようになって、やっと高い税金の一部を取り返せることができているな。
(それが一番嬉しかったりして)
投稿者 lib : October 15, 2007 09:43 PM