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May 20, 2008

また、やられた

mama.gif


先日の朝、玄関を出て前庭を見ると、直径40センチ程の穴が掘られているのが目に入った。

(あれ?何だろう、この穴……)

今まで、こんな穴はなかった。
5秒ほど考えて、気がついた。

無い!無い!
その場所に植わっていたはずの、「楓」の植木がない!!!

最近、イギリスでも日本の赤い葉をつける楓が人気で、ガーデンセンターでは”Japanese Maple”とか “Acer”とかいう名で売られている。
「指」の部分が細くて長い、繊細な葉が美しい。
割と高い値段が付けられているが、見るたびにノスタルジックな気持ちになるので、昨年、小さな苗木を買ってみた。

前庭の、空いている部分に植えた。
(一応、植物によって適している土だとか日当たりだとかがあるらしいが、私はそんな細かい事を気にする性格ではないので、ただ単に『空いている』場所に植える。はたして育つかどうか、ギャンブルの様なものである。)

こんな大雑把な植え方でも、一応、新しい場所で、植物が落ち着くかどうかは気になる。
「この場所は気に入った?ハッピーかい?」
と人目を盗んで楓に話しかけたりもしつつ、(近所の人に見られたら、とうとうホームシックで頭がおかしくなったと思われるので要注意である)苗木の新生活を気にかけていた。

そのうち冬が来て、赤い葉が全部落ちて、枝だけになった。
枯れてしまったのか、寒いから単に落葉しただけなのか、素人目にはよく分からない。
長い長い冬の間、じっと固まったように前庭の隅にぽつんと植わっていた。

少し暖かくなってきた頃。
一冬越した楓を見ると、枝の間から、小さな赤い芽が吹き出していた。
「おおっ生きていたか」
小さな芽はどんどん広がり、あっという間にまた綺麗な赤い葉をふさふさとつけた。
「新しい住処を気に入ってくれたみたいだな」
まだ小さいが、去年よりは一回り大きくなったような気もする。
家に出入りする度に、楓の姿を見るのが楽しみになっていたところだった。

そういえば、去年の今頃も、「丹精こめて育てた…という訳でもないが、それなりに愛着のあった鉢植え」(手のかけかたが微妙)を2鉢、玄関の前から盗まれた。

盗まれた時の気分が悪いので、それ以来、玄関に鉢植えは置いていないが、まさか土に直接植えてある植物を掘ってまで持ってかれるとは思わなかった。

恐るべしイギリスの泥棒。何でも持って行きます。
それはそうと、私の楓ちゃんは、新しい場所できちんと根付く事ができるんだろうか。

つづく

投稿者 lib : May 20, 2008 01:18 PM

コメント

ママ、お悲しみの事と思います。
そんなことがあると聞いたら、前庭には、何も植えられませんね。そう言えば、日本でも苔を盗まないで!!という張り紙を見ました。
丹精込めて育てている人の気持ちを踏みにじっていますよね。
しかし、アラームをつける訳にもいかないし、、、
獰猛な犬でもかいましょう!!しかし、犬も盗まれるそうですから、気をつけましょう。
ココ

投稿者 coco : May 23, 2008 05:36 PM

ほんとに何でも盗まれますね。
この前、路上駐車してある車に
「車内には何もありません。うそだと思うなら、ドアを開けて確かめて。施錠してありませんから。」
と書いた張り紙がしてありました。
ウインドウを割られるよりはいいってことでしょうね…

投稿者 子育てママ : May 30, 2008 04:32 PM

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