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February 22, 2009

ダブル不倫 その3

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社内恋愛ダブル不倫も7年目になっていた。 その間にA男とB子それぞれはさらに一児をもうけ、家庭生活もそれなりに安定していると見た。

が、その二人もついに破局を迎えたのか?

その事情はA男の友人C太郎に聞こう。えーっと、この人もイギリス人なので当然 「太郎」なんて名前ではないのですが。

「B子に新しい彼ができたんだよ。それでA男はふられちゃったんだ」とC太郎。

・・・夫の元に戻ったのではないわけね。

「A男はがっかりしてるんだ。ちょっと彼女を恨んでいるのも仕方ないね」
「でも、つき合う前から彼女は人妻だし、彼だって妻子持ちじゃないの。ふられて恨むような立場にはないと思うけど」
「男って、そんなもんじゃないんだよ」

・・・じゃ、どんなもんなんだ? 

「B子は少し・・・浮気性なのかもしれないね」
「そりゃ、浮気性でしょうよ。だって、現にA男と不倫してるじゃないの」
「いや、実は・・・」
とC太郎が告白したのはなんと彼女からフラート(誘惑)を受けたというのだ。
ええー!?

C太郎は同僚ではない。他の会社で働く人だが、A男と仲良しなので、よくパブで一緒になる。彼はすごーーーーーーーーくハンサムなので、初めて彼を見たとき、私なんぞはうっとりとしてしまったものだ。

「きゃー、C太郎ってカッコいい」と私が騒いでいるとA男はすっと寄ってきて、
「誘ってみれば? 彼の家庭は冷え切っていて、奥さんとはほとんど口もきかないみたいだし・・・」と囁く。お前が斡旋してどうする?

チッ、妻子持ちか。 「絵に描いた餅」というのは彼のような男のことを言うんですね。

「きっとチャンスがあると思うよ。仲を取り持ってあげようか?」
「いいえ、結構です。妻子持ちと聞いて、すっかり熱が醒めました」と私。

さて、C太郎によるとA男、B子、C太郎と三人で飲んでいて、A男がトイレに立った際、B子にはっきりした誘いを受けたというのだ。

「友人の彼を好きになってしまいました。気のせいか彼も私に興味を持っているような感じです。私はどうしたらいいのでしょうか? 告白するべきでしょうか?」
「友情にひびを入れるようなことは止めましょう。彼のことはすっきりと諦め、スポーツに打ち込むなどして、気をそらしましょう」

と、よく日本の女子中学生が相談しているが、三児の母親で社内ダブル不倫をしているB子にも浮気相手の友人を口説いたりせずに、 「スポーツに打ち込むなどして」もらいたいものだ。夫の元に戻るという選択も、是非、お勧めしたい。

そういえば、何年も前の話になるが、私の当時の彼と彼のイタリア人の友人、その彼女というメンバーでミュージカルを観にいったことがある。ダブルデートというやつですね。

で、彼女、彼の友人、私、当時の彼という並び方で観劇中、彼の友人の膝が私の太ももに擦り寄ってくる。 (席がくっつきすぎているのかな?)と少し足を離したのだが、また、しばらくするとスリスリと膝が動く。

(うーむ・・・、自分の彼女が隣に座っているのに友人のガールフレンドに誘いをかけるとは、さすがはイタリア人。あっぱれだ)と思った。
・・・思ったが、休憩で席をかわってもらい、イタリア人の野望は敗れた。

友人のパートナーに恋心を抱くというプロットは日本の小説でもあるが、そこでは 「熱い思いを隠したまま、誰にも話さずに悶々とする」というのが小説のキモとなっている。

西洋人はあっさりと行動に移すようだ。 参りました! でも、日本人である私はこのままポリシーは変えないことにしておこう。
だって・・・面倒だもん。

投稿者 lib : February 22, 2009 11:26 PM

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