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February 04, 2009

SNOW SNOW SNOW ニュース編

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皆さんご存知の通り、2月2日の月曜日は18年ぶりの大雪で、ロンドン(だけじゃないけど)は大混乱だった。
混乱振りは大変だけど面白く、2日は家で大雪情報を見たり外に出て人々の様子を偵察したりした。(日本でも台風が来るとわくわくして、一晩中台風情報を見ていた私なもので)

前日の夜から降り始めた雪。
天気予報通り、みるみるうちに積もっていく。
朝、カーテンを開けると一面の銀世界。
「おおっ」と心が弾むが、喜んでばかりもいられない。
息子の学校には車で送り迎えしているのだ。
スタッドレスタイヤもないし、運転はかなり危なそう。

TVのニュースをつけると、かなりの学校が休校を決定したらしい。息子の学校にも電話してみると、やはりお休みとの事。

息子も私も急にホリデー気分になり、雪を見ながらへらへらしていると、近所の友達のお母さんから電話。

「学校はどこも休みよ。うちの庭で雪合戦をしに来ない?」

というありがたいお誘いだ。息子を置いてきて、私は家に戻って暖かいココアを飲みながら大雪情報の鑑賞(?)をする。

ロンドンの交通機関の混乱はひどく、特にバスは全休となった。

ロンドン市長のボリス・ジョンソンが、
「これは20年に一度の大雪だ。できる限りの対応をするがそれにも限度がある。20年に一度の事のために、大雪に対応するインフラを整えるのも税金の無駄遣いだ」

と強風の中、必死で交通麻痺の言い訳をしていた。
(部屋の中でインタビューに答えても良さそうなものだったが、わざわざ屋外で髪を振り乱しながら話していた。『悪天候の中で頑張る市長』を演出したのだろうか。それにしては場所がどこかのテラスの様な所で、一歩先には暖かい部屋がありそうな場所だったが。)

それに対して、BBCはわざわざ前市長のケン・リビングストンの電話インタビューもとっていた。

「金曜日から雪が降ることは予報されていたのに何も策をとらないで、この様な交通麻痺に陥るとはなんたる無能。私が在職中だった2001年にも大雪があったが、交通機関ははスムースに回っていた」

と、鬼の首をとったようにボリスの無能ぶりを批判していたケンだが、繰り返し言われている「18年ぶりの大雪」という箇所は無視し、ひたすら己の在職中の2001年の大雪を引き合いに出していた。
それに2001年だってかなり混乱した記憶が・・・・。まあ新旧ロンドン市長のパフォーマンス合戦で笑わせてもらったのでいいのだが。

雪のために仕事を休んだ人は600万人以上だったらしい。
(学校が休みになれば親も自動的に仕事を休まなければならないし)
夜のニュースでは、
「この程度の雪のために、今日1日で経済損失は10億ポンドだ。」
と、キーキーしている人がいたが、18年に一度の悪天候による経済損失を嘆くならば、

「同僚とのお喋りが忙しすぎて接客するヒマのないショップアシスタント」や、
「実働時間よりティータイムの方が長いビルダー」や、
「インターネットばかりして家事をおろそかにする主婦(あたしだよ!)」

などによる、人災ともいえる日々の経済損失を心配した方がいいと思うのだがいかがなものか。

(次回は、実際に見た『大雪に見舞われたイギリス人の狂喜乱舞ぶり』をご報告します)

投稿者 lib : February 4, 2009 03:53 PM

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