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June 30, 2009

Britain's got talent への道 1

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さまざまなドラマを生んだ素人オーディション番組、Britain's got talentもファイナルが終わって数週間経つが、我が家ではブームはまだ終わっていない。

嗜好がバラバラの我が家で、家族3人が揃って楽しみにしている珍しい番組だった。
ファイナルが終わった時には
「ああ、これでBritain's got talentが終わってしまった。これから何を楽しみに生きればよいのやら・・・」
と息子と嘆きあったが、それは私が甘かった。

セミファイナルから毎晩録画していたものを、息子が毎日毎日再生して繰り返し観るとは・・・・。
あんなに楽しみだったBritain's got talentだが、今はオープニングの音を聞くのもTortureになった。

しかし息子は飽きずに視聴を繰り返し、
「う~ん、彼女は今回選曲がまずかったね、オーディションのときの方が良かったよ」
などとしたり顔で批評している。
・・・・・おい、それはサイモンが言っていたのを300回くらい聞いたぞ。

予想通りといおうか、
「マミー、僕は来年のBritain's got talentに出場するよ」
と言い出した。

彼の目指すのは、今年優勝のストリートダンス集団、Diversityのようなパフォーマンスらしい。
Diversityの様な素晴らしいチームワークを創り出すために、メンバー選定は最重要課題である。

「同じクラスのKと一緒にチームを作ろうって約束したんだ。あとはAと、Cと・・・・・」

「Zも仲良しじゃない、彼はチームに入らないの?」

「Zに話したら笑われた。だから入れない。」

子供の世界もいろいろあるようである。

「えっと、だから僕とKとAとCと・・・・Tもいいな、明日誘ってみよう・・・(指で数えながら)でも15人は必要なんだ、まだ足りないよ、あとは誰がいるっけ・・・・・・えっと、えっと・・・・マミ~~、僕の友達って誰だ?」

この年(6歳)で友達不足に悩むとは。不憫な事である。

「レ、レセプション(一つ下の学年)の子は?Year 1だけから選ばなくてもいいじゃない」

「そうか、レセプションではLならできそうだな、あとはGと・・・・・それでもまだ7人だ、半分しか集まっていないよ~」

それ以前に、彼らからOKの返事をもらっていませんが。

チーム編成も大切だが、振り付けも重要なポイントである。
息子はDiversityのダンスを繰り返し再生して、動きを学んでいる。

「見て盗めとは言うけどね・・・・Diversityと同じダンスを踊っても優勝できないよ、自分でダンスを考えないと」

「えっそうなの。」

息子は自分なりに、

「ここで回って、ここで地面に倒れて・・・」

などと振り付けを考えていたようであったが、

「マミ~!!ダメだ、思いつかないよ~」

と本気で困り、泣きそうになっている。

「アイデアがわかないときは、寝るといいんだよ。夢の中で急に閃くことがあるよ」(訳:めんどくさくなってきたから早く寝ろ。)

「えっ?夢で?分かった、今日は寝るよ」

次の日、目覚めた息子は開口一番、絶望の表情で私に訴えた。

「マミー・・・・・ダメだった、何の夢もみなかったよ・・・・・」

目の下にうっすらクマを作り、こころなしかやつれたように見える息子であった。

つづく

投稿者 lib : June 30, 2009 03:39 PM

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